研究課題/領域番号 |
17530439
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研究機関 | 長野大学 |
研究代表者 |
鷹野 和美 長野大学, 社会福祉学部, 教授 (20316277)
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研究分担者 |
清水 貞夫 長野大学, 社会福祉学部, 教授 (20006464)
古田 睦美 長野大学, 産業社会学部, 助教授 (60278166)
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キーワード | 地域通貨「イクタル」 / 御用聞き訪問 / 脳生き生き講座 / 地域拠点「縁舎」 / つまづきふらつき予防体操 / 老人クラブ |
研究概要 |
地域の助け合いの仕組みづくりにおける地域通貨の役割を探る目的で、長野大学が位置する上田市下之郷地域において、高齢者組織である老人クラブ会員の協力のもと、支えあいの意向とニーズの調査及び、その結果に基づいた交流活動を実施し、地域通貨の導入も始まった。 1.ニーズ調査では、高齢者は学生との交流や御用聞き訪問、認知症予防教室などを要望している。触れ合い交流会や御用聞き訪問のほか、大学祭においては老人会からの野菜の提供による野菜市をし、脳生き生き教室も3回実施し、その都度30人前後の参加があった。 2.脳元気度テストでは70歳台では正常範囲が多いが、80才台になると黄信号や赤信号に近い人も若干出てきている。介護予防としてのゲームや、足腰を強める運動指導のあり方について工夫した。会場は気軽に寄れる場として活動拠点「縁舎」を活用した。 3.御用聞き訪問は今年も、農業援助や話し相手などで高齢者との触れ合いを深めたが、関わる対象者は限られたものになった。希望者の確認が重要であった。次年度は脳イキイキテストの経過の中で結果が低下するケースについて、御用聞き訪問などで個別に予防的な働きかけを進め、閉じこもりを防ぎたい。 4.この地域に適用する地域通貨「イクタル」を作成し、調査や野菜提供への感謝として発行し、行事の時は参加費として持参してもらうなど、循環させ22,420イクタルの流通があった。紙券の場合の個別の流通の把握が課題となった。 5.福祉活動を中心に据えた地域づくりを実施している広島県三原市と、島根県米子市での地域的取り組みを視察研修した。
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