研究概要 |
1 平成17年年6月から平成19年12月まで21回に亘り、千葉県の組合立国保成東病院(350床)の看護部と研究協力をし、Per Halvor Lundeの思想と技術を学び、事例検討を継続して実施した。 2 組合立国保成東病院の看護師らを対象にした縦断調査結果の概要:「持ち上げない移動・移乗技術」は,働く側のモディベーションの向上に,少なくない影響を及ぼす可能性が示唆された。また介護者側のみならず,要介護者側にとっても有用な技術である可能性が低くないことが示唆された。この技術が役に立つと実感されやすいのは,「重心の上下移動が大きな介助」というよりも,「すべらせる介助(摩擦部位の摩擦係数を下げてすべるように移動・移乗する介助)」である可能性が高いことが示唆された。 3 第15回日本介護福祉学会大会(埼玉)で調査結果を口頭発表(大会要旨集、p.87、2007年) 4 平成19年度社団法人日本介護福祉士養成施設協会関東信越ブロック教員研修会の第一分科会において、「持ち上げない移動・移乗技術〜介護者の腰痛予防と利用者の自立支援〜」をテーマに研修を行った(9月6日)。 5 福祉用具の商標登録と販売:開発したスライディングシート"するーと"の商標登録が承認された。インターネット上で販売をし、ユーザーから高い評価を得ている。"するーと"のホームページ(http://www.suruto.jp) 6 移動・移乗研究会のホームページ(http://www.ijyoken.com)を充実させ、Per Halvor Lundeの技術と思想を紹介。 7 平成20年度に中央法規出版から実技本の出版と、第2巻のDVDの製作を行う予定で、平成19年度から準備を進めている。
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