1.新潟県中越地震被災地における聞き取り調査 被災者を対象に、地震直後の対応とその前後の防災意識の変化についてインタビューを行った。また、この時点で地震から1年以上が経過していることもあり、行政の対応を含めた復興過程の問題点に関しての聞き取りも行った。また、これと同時に被災地の自治体職員を対象としたインタビューも行い、そこでは地震発生から調査時点までの住民への復興支援の実際とその意図についての質問を行った。 2.質問紙調査票の作成 上記の聞き取り調査結果および研究代表者が中心となって行ったこれまでの研究結果をふまえて、近年の大地震災害を体験した被災者を対象とする質問紙調査票を作成した。具体的には、新潟県中越地震と福岡県西方沖地震を想定すると同時に阪神・淡路大震災後に行った調査結果との比較が可能となるようにした。 3.仮設住宅居住者を対象とした質問紙調査の実施 新潟県中越地震被災者と福岡県西方沖地震被災者を対象とした質問紙調査を行った。いずれも仮設住宅居住者を対象とした。現在、その集計と分析を行っている段階である。配票と回収の際に行ったインタビューの内容と回収率の高さから、住民の災害復興への関心が高いことは明らかであった。
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