研究概要 |
応用場面として環境広告で、複数評価者の評価の散らばりと高さ、広告及び評価の表現形式の要因の受け手への影響を検討する目的で実験を行った。プリテストでは現実に使用されている印刷媒体での環境広告を参考に、環境配慮企業であることを主張する短い文宇メッセージつき架空企業広告を、文字のみ/文宇+木や葉などの画像(カラーで人物は含まれない)を各14枚計28枚、6×6cm大でAd。bePhotoshopで作成した。これを回答者27名にランダムな順で提示、信頼度と好意度を7段階両側尺度で評価させ、文宇のみと文宇+画像の刺激の信頼度・好意度の差が0.2以内になる各6枚計12枚を採用した。 本実験では採用した刺激広告の下に6つの架空環境関連評価機構の評価を加え、広告企業の環境企業としての信頼度を9段階両側尺度で求めた。実験条件は情報源の要因として1)評価機構の評価の高さ(平均確率70%/30%)、2)評価機構の数(1ペアor1人/3ペアor3人)3)リスク・コンフリクト条件(リスク/コンフリクト小(評価差10%以内)/コンフリクト大(評価差50%以内)表現の要因は1)広告の表現(文宇のみ/文字+画像)2)評価機構の評価の表現(0〜10個の星の数/0〜100%までの確率評価)で情報源の要因1)と表現の2)が参加者間要因である。集団実験で実験参加者(大学生105名(男86,女19;年齢平均21.O歳、SD.88))はPCプロジェクタでの説明後、配布印刷物を見て評価した。結果はコンフリクトが大きいほど回答者の評価はより高くまた図示でこの効果が強まりこれらの点は前年度と一致した。専門家に対する信頼は信頼できる者は意見の散らばりがかなり大きいか高値安定の者、信頼できないのは散らばりは多少あるがかなり小さい者とされたが、散らばり最大の者にっいては評価が分かれた。
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