昨年度の量的調査、面接調査に基づいて、進路未決定者への個人単位の支援・介入を行った。その過程と結果から把握できた未決定者の特徴は以下の通りである。 1.彼らは自分にもっともフィットする選択肢を探していながら、そのイメージは曖昧で、さらなる選択肢を探索することに対して気後れしている。 2.彼らにとって魅力的な選択肢とは非常に限られており、また採用の実現可能性、あるいは残された時間からみて、非現実的なものである。 3.外的要因として、彼らは往々にして多忙であることが挙げられる。進路を探索・思考するのに必要な機会や時間は得てして後回しになる。 4.彼らは自身の進路意思決定に真摯であるものの、「どんな進路が私に最もマッチしているか?」、「私はその仕事に就く資質があるのか」といった問題にとらわれてしまう傾向にある。 以上の知見を元に、今年度は複数の未決定者に対して一斉に行うガイダンスのプログラムを作成する計画である。
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