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2007 年度 実績報告書

undecided型の進路未決定者に対する意思決定支援プログラムの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 17530475
研究機関滋賀大学

研究代表者

若松 養亮  滋賀大学, 教育学部, 准教授 (50273389)

キーワード進路未決定 / 意思決定支援 / 大学生
研究概要

教員養成学部の3年次生で10月中旬時点で進路未決定である者のうち希望する人15名に定期的に集まってもらい,計4回のセミナーを行った。それを通して,集団的な意思決定支援効果を検討すると同時に,undecided型の未決定者の特質を明らかにした。
まず意思決定まで到達できたかについては,中途で脱退した1名を除いた14名中9名が決定できた。ただ,セミナー以外の要素(企業の説明会等)で決めた人も含んでいる。次に,考えが進んだ感触をもてたか否かで見てみると,考えが整理できた,見えてきた,課題が整理できたとの感想は個々のプログラムについては得られたが,決定へと考えが進んだという積極的な感想は見られなかった。次に選択肢の吟味が進んだ否かで見てみると,専攻学業や募集人員の点で現実性が低い選択肢を,確たる成算がないまま保持した人が多かった。志望の段階評定もセッションを通した変動は全体的に少なかった。ただ,回を追うごとに選択肢が具体的になり,判断材料が増えた点では探索・吟味のペースメイクはできた。募集数や自身の強みを判断材料に含める人も増えた。
全体を通して,講義を聞き,職業カードソート技法や意思決定モデルの実習といった作業によって,それまでの具体的な探索を伴わない思考から脱することに寄与したことは成果である。ただ到達点を個別に確認して,不十分な点を指摘したり,努力を怠っている参加者に注意を与えたりは行えなかったため,探索や吟味の行動に従事させることが十分できなかった。また個々人のケースについてやりとりをしなかったことは,参加者にとって自分の場合をつきつめて考えられないことにつながり,昨年の個別的支援に比べて不全感を残じた感がある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 大学入学前の進路探索行動と進路意思決定の関連-大学3年生の秋・冬調査から-2007

    • 著者名/発表者名
      若松 養亮
    • 学会等名
      日本心理学会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2007-09-18
  • [学会発表] 大学生の進路意思決定者における質的差異と進路探索行動2007

    • 著者名/発表者名
      若松 養亮
    • 学会等名
      日本教育心理学会
    • 発表場所
      文教大学教育学部
    • 年月日
      2007-09-16
  • [学会発表] What are obstacles for career-undecided students2007

    • 著者名/発表者名
      若松 養亮
    • 学会等名
      International Association for Educational Vocational Guidance
    • 発表場所
      University of Padova, Italy
    • 年月日
      2007-09-05

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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