• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

社会科学・心理学でのメタ分析適用の方法論に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530484
研究機関東京家政大学

研究代表者

井上 俊哉  東京家政大学, 家政学部, 准教授 (90232537)

研究分担者 孫 媛  国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 准教授 (00249939)
キーワードメタ分析 / 効果量 / 標準化平均値差 / 信頼区間 / ブートストラップBCa法 / Excelマクロ
研究概要

問題意識を共有する複数の先行研究から得られた結果を統合しようとするメタ分析において,統合のための方法論の基礎となるのが,効果量(effect size)である。たとえば,独立な2群の平均値差に目を向ける研究では標準化平均値差(Cohenのδ),3群以上の平均値差が問題となる研究ではη^2やω^2,2値変数どうしの連関に注目する場合についてはオッズ比など,多様な効果量指標が提案されている。効果量の重要性に対する認識が広まりつつ欧米と比べ,日本では効果量指標が報告されることは稀で,文献のレビューにおいても,個々の研究で示された検定の結論がvote counting的に総括されて終わることが多い。その理由はいろいろと挙げられるが,そもそも効果量の概念があまり認知されていないこと,効果量の推定値とその信頼区間を報告しようと思ってもこれを計算するソフトウェアが乏しいことなどが,一因をなしていると考えられる。
そこで,今年度は,個々の研究において検定だけではなく効果量とその信頼区間を計算し報告することで得られるメリットを確認するとともに,多くの研究者にとって身近なExcelを使って簡単に効果量(標準化平均値差)と信頼区間を求めることのできるマクロを作成した。また,一言でメタ分析といってもさまざまな形態の研究が考えられるため,Journal of Educational Measurement誌を例に取り,心理学研究におけるメタ分析の実際(どんな目的意識に立っているのか,メタ分析のためにどんな統計的手法が用いられているか等)について,分析・整理を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 効果量に注目することの重要さ2008

    • 著者名/発表者名
      井上 俊哉
    • 雑誌名

      東京家政大学附属臨床相談センター紀要 8

      ページ: 87-91

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] ブートストラップBCa法による効果量δの信頼区間2008

    • 著者名/発表者名
      井上 俊哉
    • 雑誌名

      東京家政大学研究紀要 第48集・人文社会科学 48

      ページ: 1-7

  • [学会発表] 日本語による研究のメタ分析の可能性2007

    • 著者名/発表者名
      孫 媛, 井上 俊哉
    • 学会等名
      日本教育心理学会第49回総会
    • 発表場所
      文教大学
    • 年月日
      2007-09-17
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 教育心理学研究における効果量報告の意義2007

    • 著者名/発表者名
      井上 俊哉, 孫 媛
    • 学会等名
      日本教育心理学会第49回総会
    • 発表場所
      文教大学
    • 年月日
      2007-09-15
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 効果量δとその信頼区間2007

    • 著者名/発表者名
      井上 俊哉
    • 学会等名
      日本行動欝量学会第35回大会
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      2007-09-04

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi