行動履歴効果と刺激般化

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 17530527
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 実験心理学
• 研究機関: 大阪教育大学
• 研究代表者: 大河内 浩人 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (80223775)
• 研究期間 (年度): 2005 – 2008
• キーワード: 行動履歴 / 遠隔履歴効果 / 刺激性制御 / 般化 / 強化スケジュール

研究概要

過去経験もしくはその影響は、行動分析では、行動履歴、履歴効果、スケジュール歴、条件づけ歴、などと呼ばれているが、研究はまだ萌芽的な段階で、組織的な知見の蓄積もない。本研究代表者は、過去に実施したいくつかの実験に基づき、履歴効果が刺激般化するという証拠を得ている。ただし、これらの知見はすべて直前履歴効果に限定されたものであった。本研究は、以下に述べる4 つの実験により、履歴効果の刺激般化が遠隔履歴効果にも認められることの手がかりを得た。

研究成果

• [雑誌論文] An exploration of remote history effects in humans. (2007)
  • 著者名/発表者名: Okouchi, H.
  • 雑誌名: The Psychological Record 57 ページ: 241-263
  • 査読あり
• [雑誌論文] An analysis of reinforcement historyeffects. (2006)
  • 著者名/発表者名: Okouchi, H., & Lattal, K. A.
  • 雑誌名: Journal of the Experimental Analysis of Behavior 86 ページ: 31-42
  • 査読あり
• [雑誌論文] 人間のスケジュールパフォーマンスに及ぼす遠隔履歴効果 (2006)
  • 著者名/発表者名: 原田健介・大河内浩人
  • 雑誌名: 大阪教育大学紀要第IV部門 55(1) ページ: 71-89
• [雑誌論文] Effects ofbehavioral history on resistance to change. (2005)
  • 著者名/発表者名: Doughty, A. H., Cirino, S., Mayfield,K. H., da Silva, S. P., Okouchi, H., &Lattal, K. A.
  • 雑誌名: The Psychological Record 55 ページ: 315-330
  • 査読あり
• [雑誌論文] An exploration of remote history effects in humans II: The effects on responding under fixed-interval,variable-interval, and fixed-ratio schedules.
  • 著者名/発表者名: Okouchi, H.
  • 雑誌名: The Psychological Record (in press) ページ: 0
  • 査読あり
• [学会発表] To be or not to be naive: On the behavioral histories of subjects in experiments. (2008)
  • 著者名/発表者名: Lattal, K. A., & Okouchi, H.
  • 学会等名: Association for Behavior Analysis International, Sydney, Australia
  • 年月日: 2008-08-14
• [学会発表] セッション内履歴効果の実験的分析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 中前太一・大河内浩人
  • 学会等名: 日本行動分析学会第26回年次大会
  • 発表場所: 横浜国立大学
  • 年月日: 2008-08-10
• [学会発表] Remote history effects in humans. (2006)
  • 著者名/発表者名: Okouchi, H.
  • 学会等名: The 32nd Annual Convention of Association for Behavior Analysis,Atlanta, U.S.A.
  • 年月日: 2006-05-30
• [学会発表] Effects of remote histories on fixed-interval schedule performances in humans: An experimental analysis using Freeman & Lattal's (1992) within-subject comparison design. (2006)
  • 著者名/発表者名: Hirai, M., Okouchi, H., & Matsumoto, A.
  • 学会等名: The 32nd Annual Convention of Association for Behavior Analysis, Atlanta, U.S.A.
  • 年月日: 2006-05-29
• [学会発表] 行動履歴-実験的行動分析の1つの展開- (2005)
  • 著者名/発表者名: 大河内浩人
  • 学会等名: 日本行動療法学会第31回大会
  • 発表場所: 広島大学
  • 年月日: 2005-10-09
• [学会発表] 人間のスケジュールパフォーマンスに及ぼす遠隔履歴効果-Freeman & Lattal(1992)の個体内比較法を用いた実験的分析 (2005)
  • 著者名/発表者名: 平井真理子・松本明生・大河内浩人
  • 学会等名: 日本行動分析学会第23回年次大会20060529
  • 発表場所: 常磐大学
  • 年月日: 2005-07-30
• [図書] 行動分析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 大河内浩人・武藤崇(編著)
  • 総ページ数: 256
  • 出版者: ミネルヴァ書房
• [備考] 大阪教育大学リポジトリ
  • URL: http://ir.lib.osaka-kyoiku.ac.jp/dspace/