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2005 年度 実績報告書

多属性意思決定に関する実験心理学的検討とモデル構成

研究課題

研究課題/領域番号 17530535
研究種目

基盤研究(C)

研究機関立教大学

研究代表者

都築 誉史  立教大学, 社会学部, 教授 (70207421)

研究分担者 河野 康成  立教大学, 社会学部, 助手 (70366920)
行廣 隆次  京都学園大学, 人間文化学部, 助教授 (60240628)
キーワード多属性意思決定 / 文脈効果 / 妥協効果 / 魅力効果 / 類似性効果 / コネクショニストモデル
研究概要

本年度は,(1)多属性-多肢選択意思決定における,合理的選択基準に反した文脈依存的な選択を検討する実験の実施と,(2)多属性意思決定に関わるモデルの構築と理論的展望といった2側面から研究を進めた.(1)まず,商品購買における多属性意思決定実験の刺激材料を確定するため,大学生が購買意欲を持つ商品カテゴリー(サービスも含む)と,その商品選択において注目される属性とその値に関する予備調査を2回行い,調査結果を論文にまとめた(都築・松井・木村,2006).この刺激材料を用いてさらに予備調査を3回行い,各商品カテゴリーにおいて基準となる2肢(ターゲット,コンペティター)選択の場合,両者の選択頻度がほぼ等しくなるように2属性の値を決定した.本実験では,先の予備調査結果をふまえて,20個の商品カテゴリーを刺激材料に用い,ターゲットとコンペティターに対する第3選択肢の2属性の値を詳細に操作した.パソコンで実験制御と反応(選択肢,反応時間,確信度)測定を行い,2肢選択と対比した際に非合理的な文脈依存的選択現象として知られる,3肢選択課題における,魅力効果(3肢選択でターゲットの選択率が高くなる),類似性効果(3肢選択でコンペティターの選択率が高くなる),妥協効果(3肢選択で第3選択肢の選択率が高くなる)の3つに関する検討を,160名の大学生を実験参加者として行った.実験結果については,現在,詳細に分析中である.(2)次に,理論研究の領域では,著者らのモデルをはじめとして,多属性意思決定における文脈効果に関わる最近のモデル研究の動向を展望論文にまとめた(都築・松井,2006).さらに,本研究のモデルはコネクショニストモデルに基づいているが,先年度から準備を進めてきた,高次認知のコネクショニストモデルに関する著書が刊行された(都築・楠見2005).

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 多属性意思決定における文脈効果に関するモデル研究の動向2006

    • 著者名/発表者名
      都築誉史, 松井博史
    • 雑誌名

      立教大学心理学研究 第48巻

      ページ: 69-79

  • [雑誌論文] 購買意思決定において参照される商品属性に関する探索的分析2006

    • 著者名/発表者名
      都築誉史, 松井博史, 木村泰之
    • 雑誌名

      応用社会学研究(立教大学社会学部紀要) 第48巻

      ページ: 37-52

  • [雑誌論文] フレーミングによる漸進的/急進的な意思決定に関する実験的検討2006

    • 著者名/発表者名
      松井博史, 都築誉史
    • 雑誌名

      応用社会学研究(立教大学社会学部紀要) 第48巻

      ページ: 205-211

  • [図書] 高次認知のコネクショニストモデル-ニューラルネットワークと記号的コネクショニズム-2005

    • 著者名/発表者名
      都築誉史, 楠見孝
    • 総ページ数
      222
    • 出版者
      共立出版

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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