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2005 年度 実績報告書

脳磁計測による色運動知覚メカニズムの動的信号追跡

研究課題

研究課題/領域番号 17530537
研究機関金沢工業大学

研究代表者

吉澤 達也  金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 助教授 (90267724)

キーワード2次色運動 / 等輝度 / 色運動メカニズム / 脳機能イメージング / 脳磁計 / 反対色チャンネル / コントラスト
研究概要

本年度はまず,申請備品による実験システムの構築を行った.実験に用いる視覚刺激の輝度および色度等は精密に制御される必要があるため,システム構築後の校正を十分行った.
一方,同時並行して行った心理物理学実験では2次運動刺激に対する運動検出信号の統合過程を調べることにより,色運動メカニズムのうち最終段階での処理機構について解明した.2次運動刺激とは輝度コントラストまたは色度コントラストの変調により運動が定義される.研究代表者が行った以前の研究によりこの2次色運動刺激は反対色チャンネルを経由して,その運動検出が行われることが明らかとなっている.色チャンネルは一般的に輝度チャンネルとは独立に信号を処理していることが知られている.そのため,輝度コントラスト変調による2次運動と色度コントラスト変調による2次運動が統合される仕組みを心理物理学的に調べることは脳磁計による脳機能イメージングにおいてそれらの機序が皮質上のどの部位でどのような時間過程によって生じているかを調べる羅針盤的な役割をもつ.
実験の結果,2つの2次運動は両者の物理的運動速度が一致すると統合されるが,両者の速度に差が生じると,速度差の増加に伴って急激に統合されなくなり,ここの運動が独立かつ同時に知覚されることが明らかになった.これは,反対色チャンネルを経由して検出される2次色運動が最終的に従来の2次運動検出器,または,そこからの信号を入力する過程に伝達されていることを示唆している.この結果をもとに次年度は皮質部位を限定した脳機能イメージングによる研究が進められる.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Integration of motion signals to second-order chromatic and luminance patterns2005

    • 著者名/発表者名
      T.Yoshizawa
    • 雑誌名

      Perception 34

      ページ: 234

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 形状知覚における運動コントラストの統合過程2005

    • 著者名/発表者名
      朝倉暢彦
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術報告

      ページ: 55-60

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Motion surfaceのラベリングに及ぼすコントラストの効果2005

    • 著者名/発表者名
      吉澤達也
    • 雑誌名

      VISION 17・3

      ページ: 216

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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