研究課題/領域番号 |
17530569
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
鈴木 幹雄 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70163003)
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研究分担者 |
堀 典子 横浜国立大学, 人間教育学部, 教授 (90057117)
長谷川 哲哉 和歌山大学, 教育学部, 教授 (50031810)
金子 宜正 高知大学, 教育学部, 教授 (20263965)
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キーワード | バウハウス / バウハウス教育学 / バウハウス第二世代 / 戦後芸術学校改革 / ベルリン芸術大学 / ザールブリュッケン国立美術工芸学校 / イッテン・シューレ / ニュー・バウハウス |
研究概要 |
1)当該課題のドイツ圏2007/8年度研究には、鈴木幹雄、長谷川哲哉、金子宜正が取り組んだ。 (1)鈴木幹雄の研究成果は論文「ベルリン国立芸術学校出身教授R・プフェニッヒによる分析的・構築的な現代的芸術教育学の模索」として公開された。同研究では、オルデンブルク大学教授プフェニッヒを事例に、1950-60年代、P・クレーに取り組む事から出発した彼が、経験的芸術教育論から理論的芸術教育学への橋渡しをどのように行ったか解明された。(2)長谷川哲哉の研究成果は論文「「バウハウス第二世代」の広義の概念について-G・フィーツとH・トレーケスの経歴・業績に基づいた研究-」として公開された。同研究では、ベルリン造形芸術大学の二人の芸術教育学者を事例に、同大学戦後改革にバウハウスの理念、教育スタイル、芸術教育学がいかに多大な影響を与えたか明らかにされた。(3)金子宜正の研究成果は論文「戦後のザールブリュッケン国立美術工芸学校におけるバウハウス第二世代の貢献について」として公開された。同研究では、「基礎課程」の教育や「写真グラフィック課程」の教育を担当した0・シュタイナート、H・ノイナー、B・クライント、並びにその教え子0・ホルベックを事例に、戦後同校の教育にバウハウスとイッテン・シューレの影響がいかに見られたか明らかにされた。 2)また当該課題の米国圏2007/8年度研究課題には、鈴木幹雄、普照潤子が取り組んだ。 (1)鈴木幹雄の研究成果は論文「1940-50年代シカゴにおける芸術学校改革とバウハウス教育学の影響について」として公開された。同研究では、シカゴの改革芸術学校ニュー・バウハウスを事例に、亡命知識人によって、バウハウスの造形表現理論と芸術教育学の遺産がアメリカの芸術界・芸術教育界にいかなる衝撃を与えか、が明らかにされた。(2)普照潤子の研究成果は論文「アメリカに亡命した教師L・モホリ=ナギの芸術教育学に関する一考察」として公開された。同研究では、モホリ=ナギの研究活動をドイツからアメリカへの亡命という歴史的文脈に位置付け、彼がみずからの芸術教育学を両国でどのように作り上げていったのかが明らかにされた。
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