研究課題/領域番号 |
17530576
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
林 徳治 山口大学, 教育学部, 教授 (50228582)
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研究分担者 |
福田 隆眞 山口大学, 教育学部, 教授 (00142761)
沖 裕貴 立命館大学, 大学教育開発・支援センター, 教授 (50290226)
横田 学 京都市立芸術大学, 美術学部, 教授 (20347438)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | 学生参画型授業 / コミュニケーション能力 / 教養教育 / 授業改善 / FD研修 |
研究概要 |
本研究は、大学の教養(共通)教育において学生に求められる能力のうち、課題解決に係わる総合的な能力としてのコミュニケーション能力(主体性、討議能力、批判的思考能力、論理的思考能力、表現・伝達能力)の育成を図る授業モデルの開発を目的としており、開発を通して今日的課題である大学の教養教育における授業内容や方法のあり方を見直す上で有益である.さらに、本研究は、大学改革の重要課題である「教員の授業技術の改善」、「授業内容の見直し」、「成績や授業評価の透明性」を図るFD研修の取組の一環でもあり、本研究をFD研修に応用することで大学教員の授業に対する意識改革や授業技術の向上、ひいては、大学全体の意識改革を図ることに貢献する. 初年度(平成17年度)は、当初の計画に基づき、コミュニケーション能力の育成に関する知見を得、課題を抽出し、改善点を明らかにするために、関連する教育実践を広く中等教育、高等教育、企業教育に求め中間報告としてまとめた.次年度および最終年度(平成18、19年度)は、開発した授業モデルや教材テキストの実践を通して、その教育効果を検証した.すなわち、本研究の目的であるコミュニケーション能力の向上を図る効果的な授業モデルや教材の妥当性を、高等教育だけでなく中等教育や企業教育、教員研修における実証を通して検証した.これはコミュニケーション能力の育成は大学だけに委ねられるものではなく、事前の中等教育や卒業後の職業生活においても継続的に育成されるべきものであるという見地に基づいている.その結果、各段階において必要とされるコミュニケーション能力の様相を明らかにするとともに、ワークショップなど、効果的な授業方法についての知見を得ることができた.
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