研究課題
基盤研究(C)
本研究では、保育の質を向上させるために最も重要な保育者(保育士、幼稚園教諭)の資質の向上を目指して、養成から現職教育までを見通した、保育者のキャリア発達を保障するプログラムを開発することを目的とし、平成17年度においては、以下の研究を行った。1 保育者に求められる専門性育成における養成校への役割期待について調査をもとに分析した。2 保育者の研修プログラムの展開を歴史的に検討し、とりわけ保育士に関してキャリア発達が制度的に保障されていないことを明らかにした。3 社会福祉士、看護師を中心に近接他職種の研修のあり方を調査し、既にキャリア発達の視点から取り組まれていることを確認し、保育者の研修プログラムへの導入可能性について検討した。4 米国ニューヨーク州ハドソン河中流域の学区を中心に、現職保育者への聞き取りなどにより、多様な研修のあり方があり、また高等教育機関が職能成長の一端を担っていることを明らかにした。5 養成や研修を実質的学習につなげる有効な仮説として、認知心理学等の知見に基づいた学習理論の検討を行った。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (1件)
保育士養成研究 第23号
ページ: 67-74