研究課題
基盤研究(C)
本研究では、歴史的な展開を踏まえつつ、高等教育に関するフランス、日本およびアメリカの今日的な観点における比較研究を行なうことを目指し、総合的な分析を深めていった。研究を進めていくために必要な現地調査も国内、国外において実施することができた。近年の高等教育ならびに研究体制は、各国ともに大衆化(学生数の増大と学生層の拡大)と卓越化(国際的に優れた研究機関として研究成果をあげること)という、相反し得る方向性のそれぞれに対応することが求められている。フランスにおいても日本においても、大学の組織運営の中で学長を中心とする集権的な制度による対応の方向や、大学の外部の者による大学運営への参加、また評価の重要度の増大といった共通した方向性を見出すことができる。そうした国際的な流れは確認した上で、しかし高等教育や研究の本来的な意味を考察することもまた必要なこととなろう。高等教育や研究体制をめぐる近年の動向を明らかにするとともに、それらの本来あるべき姿を求めていく観点の重要性を、本研究を通じてあらためてとらえることができた。当該研究期間の間に論文、学会発表、図書等によって研究成果を発表したが、とりわけ『「知識人」の誕生1880-1900』(クリストフ・シャルル著、白鳥義彦訳、藤原書店、2006年)や、研究代表者の白鳥が編集の担当にあたり、フランス、イギリス、日本等を中心とする高等教育および研究体制に関する国際的な比較を通じて「高等教育改革の諸問題」を特集した『社会学雑誌』第25号の刊行(2008年)などは、特に重要な成果として挙げることができる。
すべて 2008 2007 2006 2005
すべて 雑誌論文 (19件) 学会発表 (16件) 図書 (9件)
社会学雑誌 25号
ページ: 62-70
ページ: 3-23
Sociological Review of Kobe University 25
Humane Studies for Live Together- Global Age and Multi Culture(Syowado)
ページ: 239-225
Migration, Education and Change(SHIRATORI Yoshihiko(translation))(Akashi-Shoten)
ページ: 213-260
Norm and Negociation(Houritubunkasya)
ページ: 75-91
日仏教育学会年報 第12号(通巻番号No.34)
ページ: 160-162
アレゼール日本ニューズレター No.6
ページ: 3-6
『社会学研究』(東北社会学研究会) 79号
ページ: 5-34
Annales de la Society Leanco-japonaise des sciences de I'dducation 12
ARESER Japan News Letter 6
Sociological Study 79
New Developments of Sociology(Yuuhikaku)
ページ: 281-301
アジア遊学 No.81
ページ: 162-179
Intriguing ASIA 81
Guidebook for the Theory of Social Culture(Nakanishiya Publisher)
ページ: 5-8
Sociology of Body-Frontier and Application(Sekaishisosha)
ページ: 1-29
Possibility of Theoretical Sociology-From Objectivism to Subjectivism(Shinyousha)
ページ: 48-73