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2005 年度 実績報告書

現代における教育の課題と「若手教員」の力量形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530617
研究機関都留文科大学

研究代表者

佐藤 隆  都留文科大学, 文学部, 教授 (70225960)

キーワード教師教育 / 学校文化
研究概要

この数年間にかつての大量採用時代の教師たちが退職の時期を迎え、とくに大都市部では新規採用が激増している。このため比較的若い世代にいわゆる「教員文化」が受け継がれにくい状況が生まれ、このこともあって若い世代にとってモデルとなる教師像の形成が難しくなってきているのではないか。本研究では、このような状況の下で教職について間もない若い世代が、何を契機にしながら自らの教師像を形成しているのか、そして、それらが今日の教育の課題とどのように呼応しているのかについての検討を、主として質問紙調査(2006年1月実施)および面接調査(北海道、兵庫、青森、東京、埼玉などで実施)をおこなった。その結果、いくつかの今日的特徴と見られるものが抽出された。それらは(1)従来の「子どものためならば私生活の一部を犠牲にしてでも」というような献身的教師像が部分的ではあるが崩れ、それに変わって「もっと肩の力を抜いて仕事に取り組む」というような教師像が台頭していること。(2)また、いまの自分にとって「役立ちそう」と見られるものであれば、何でも取り入れる「折衷主義的」「プラグマティック」(D.Halpin)な職能意識が生まれていること。(3)しかし、同時に「子ども理解」の重要性を強く意識し、そのための知識と方法を強く要求していること。(4)一方、こうした意識に対応する研修の機会や方法が与えられていないことに対する不満が強いことも明らかになった。
また、「子ども理解」の教育上の意義と方法の開発を意識的に追求している研究グループであるフィンランド・オウル大学・カヤーニ校のスタッフとの研究交流および実験・実習校を訪ね(2006年10月23日-11月5日)、教員養成の課題と方法についての検討を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 問われているのは子どもの「学力」なのか2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤 隆
    • 雑誌名

      生活教育 58巻2号

      ページ: 44-51

  • [雑誌論文] 教師の専門職性と教師発達イメージの再検討2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤 隆
    • 雑誌名

      教育 56巻4号

      ページ: 12-18

  • [雑誌論文] 教師の成長と民間教育研究運動2005

    • 著者名/発表者名
      佐藤 隆
    • 雑誌名

      日本教師教育学会年報 第14号

      ページ: 41-47

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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