研究課題/領域番号 |
17530618
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
西田 芳正 大阪府立大学, 人間社会学部, 助教授 (10254450)
|
研究分担者 |
児島 明 和光大学, 人間関係学部, 専任講師 (90366956)
大橋 保明 名古屋女子大学, 文学部, 専任講師 (30387667)
|
キーワード | 若者 / 社会的排除 / 階層 / 日系外国人 / 教育社会学 / 児童養護施設 |
研究概要 |
日本社会の中で排除状態におかれている、あるいはそこに至る危険性のある子ども、若者について、家庭・学校・地域および労働というそれぞれの生活に即して実態を明らかにし、必要とされる支援策についての手がかりを得ることが本研究の目的であり、具体的には、低階層出身者、被差別部落出身者、日系外国人、児童養護施設出身者、困難が重層している被排除地域の子ども・若者を対象として研究を進めている。本年度の実績は以下の通り。 1 低階層および部落出身のフリーターへの聞き取り調査の分析結果を書籍として公刊した。 2 大阪府内の公立高校3年生4000人を対象として進路意識と生活調査を実施し、結果を関西社会学会、日本社会学会で共同発表した。我々が先行して行った聞き取り調査で得られた仮説を支持する結果(低階層出身者に学校教育からの離脱傾向が見られる、ジェンダー意識および周囲のモデルの限定性が進路を規定する、など)が得られた。報告書も作成している。 3 日系ブラジル人の若者への調査は、今年度中に8人の若者を対象として実施し、来年度に本格的な調査を予定している。 4 児童養護施設出身者調査については、施設関係者への予備的なヒアリングを実施した段階であるが、こちらも来年度には出身者への聞き取り調査を実施する予定である。 5 九州の旧産炭地域の教育関係者および若者へのヒアリングを実施。来年度以降に本格的な調査を予定。 6 大阪市内の若年層の就労実態と意識を数量的に把握する調査を来年度中に実施し、あわせて聞き取り調査の実施も計画している。
|