研究課題/領域番号 |
17530618
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
西田 芳正 大阪府立大学, 人間社会学部, 准教授 (10254450)
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研究分担者 |
児島 明 和光大学, 現代人間学部, 准教授 (90366956)
大橋 保明 名古屋女子大学, 文学部, 専任講師 (30387667)
山ノ内 裕子 関西大学, 文学部, 准教授 (00388414)
林嵜 和彦 浜松学院大学, 現代コミュニケーション学部, 専任講師 (10410531)
長瀬 正子 常磐会短期大学, 幼児教育科, 専任講師 (20442296)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | 若者 / 社会的排除 / 階層 / 日系外国人 / 児童養護施設 / 学校からの排除 / 大人への移行 |
研究概要 |
日本社会の中で排除状態に置かれている、あるいはそうした状態に至る危険性のある子ども・若者について、家庭・学校・地域および労働というそれぞれの生活に即して実態を明らかにし、必要とされる支援策についての手がかりを得ることが本研究の目的である。低階層出身者、被差別部落出身者、日系外国人、児童養護施設出身者、困難が重層している被排除地域で生活する子ども・若者を対象として調査研究を進めてきた。3年間の研究成果は以下の通り。 ・若者調査 大阪で行った「フリーター」の若者に対する生活史インタビュー調査の結果を公表し、そこで得られた知見を数量的に検証する目的で、高校生を対象とした質問紙調査を実施した。さらに、大阪市在住の若者を対象とした労働と生活をテーマとする質問紙調査を実施、報告書にまとめている。 ・日系外国人 日本の学校、ブラジル人学校をそれぞれ経験した日系ブラジル人の若者を対象とするインタビュー調査を実施し、論文等で成果を報告した。 ・児童養護施設経験者調査 児童擁護施設を経験した若者13人を対象に生活史調査を実施し、知見を論文としてまとめている。 ・被差別部落出身の若者、旧産炭地の若者を対象とする調査については、期間中継続して実施したが、成果をとりまとめる段階には至っていない。 これらの調査の結果、学校教育を十分に受けることができず早期に離脱する傾向(学校からの排除)と労働、余暇、家族形成において不安定な状況に滞留せざるを得ない状況(社会的排除)の相互連関が確認され、特に「意識・行動空間の限定」、「職業・家庭生活モデル」、「ジェンダー」、「社会的ネットワーク」などが、排除に至る過程で重要な要因となっていることが明らかになった。
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