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2006 年度 実績報告書

体験に焦点をあてた日本の伝統音楽「声」のジャンルの教員養成プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17530627
研究機関北海道教育大学

研究代表者

尾藤 弥生  北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (20322860)

キーワード教員養成 / 音楽教育 / 日本の伝統音楽 / 謡曲 / 体験的学習 / プログラム開発
研究概要

本研究では、日本の伝統音楽「声」のジャンルの特性を明らかにし、教育現場で授業に有効に活用できる教材を作成し指導方法を研究し、教員養成・音楽の学生に身につけさせるための、学習プログラムを開発することを目指している。
今年度は、昨年度の研究で明らかになった、「声」のジャンル、日本の伝統音楽の特徴を効率的に学習するためのプログラムを開発した。その学習の素材として、謡曲を取り上げるのは、近世邦楽に多大な影響を与え、600年にわたり受け継がれ演奏され続けてきた、能楽の声楽部分だからである。
謡曲には、フシとコトバ、拍子合と拍子不合、強吟と弱吟の違いを含む、多くの種類の謡い方のパターンが存在するが、その中で日本の伝統音楽の「声」の音楽の特徴である「生み字」「微妙な音程変化やグリッサンドを伴う音程変化」「音圧による表情の変化」「あたりを伴う節まわし」などの特徴が初心者でもわかりやすく、学習し易い謡い方のパターンである「一声」に焦点をあてて学習し、その特徴を体験的に理解する学習プログラムの開発を行なった。
その結果、次のことが明らかになった。
(1)謡い方の基礎技術が習得でき、日本の伝統音楽の特徴である、上記の特徴を実感をもって理解できた。
(2)謡い方の表現技術の価値を感じ取り、心情を伝えるために表現が細かく工夫されていることに気付くことができ、謡曲への理解が深まった。
(3)学習の始めの段階では、謡本の元譜ではなく、謡い方を分かり易く図形楽譜に示した楽譜で学習することで、習得時間を短縮できることも分かった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A Discussion of the Effects of the Yo-kyoku Experience Learning Program for Music Teachers2006

    • 著者名/発表者名
      尾藤 弥生
    • 雑誌名

      The Impact of Policies of the Musical Development and Education of the Future Generation

      ページ: 3-14

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本の伝統音楽「声」に関する実技学習の効果についての研究2006

    • 著者名/発表者名
      尾藤 弥生
    • 雑誌名

      北海道教育大学紀要 教育科学編 第57巻第1号

      ページ: 313-326

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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