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2007 年度 実績報告書

身体の動きを取り入れた音楽教育カリキュラムの研究:日本とイギリスの比較を通して

研究課題

研究課題/領域番号 17530643
研究機関東京学芸大学

研究代表者

塩原 麻里  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10290652)

キーワード音楽と動き / 音楽教育 / カリキュラム / イギリス / 比較教育
研究概要

本研究の最後の年である本年度は、研究の最終段階として下記の研究活動を行った。
1.昨年に続いて、日本において、積極的に音楽と動きのアプローチを取り入れている音楽教師(幼児教育、初等・中等教育、高等教育を含む)の授業を観察すると共に、彼らとの面接を通して、幼児教育から教員養成に至るまでの実践事例をデータ化した。
2.イギリスにおいて、レディング大学の修士課程に所属している現職教員等を中心に、音楽教育における音楽と動きの実践状況を調査した。
3.1.2.で収集したデータを、いくつかの音楽発達理論と照合しながら分析し、音楽教育における音楽と動きのカリキュラムの系統的な見取り図の土台となるべき理論を探求した。その結果、まだ完壁なものではないが、子どもの音楽発達に準じた、演奏する、創る、聴く、こととのバランスのとれた音楽と動きのカリキュラムの枠組みといえるものを、構築することができたと考えている。
4.3.の枠組みに関連させながら、本務において学部生、大学院生を対象にいくつかの実験的な授業を行い、教員養成においてどのように音楽と動きの教え方を教授していくべきかについて考察した。
5.7月21日に音楽と動きの音楽教育メソッドであるジャック=ダルクローズの理論についての学会発表をイギリスで行った。さらに、11月23日には、イギリスでの発表の内容をさらに深めたかたちで、音楽と動きの理論的な土台についての考察を、脳神経科学と関連させて発表した。1.から5.の研究活動を通して、音楽教育における身体反応・身体表現の意義を、理論と実践の両面から明らかにした上で、音楽発達を考慮した系統的なカリキュラム構築の枠組みを示したことが、本研究の成果であると考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ジャック=ダルクローズの音楽教育論に関する心理学的考察-脳神経科学との関連から-2007

    • 著者名/発表者名
      塩原 麻里
    • 学会等名
      日本ダルクローズ音楽教育学会
    • 発表場所
      東京教育専門学校
    • 年月日
      2007-11-23
  • [学会発表] Re-examining Dalcroze's Theory of Musical Experience2007

    • 著者名/発表者名
      Mari Shiobara
    • 学会等名
      The University of Reading International Centre for Research in Music Education Conference: Musical Childfoods Research Perspectives
    • 発表場所
      The University of Reading Institute of Education
    • 年月日
      2007-07-21

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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