研究課題/領域番号 |
17530657
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
森山 卓郎 京都教育大学, 教育学部, 教授 (80182278)
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研究分担者 |
加藤 久雄 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (40135827)
児玉 一宏 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (40340450)
濱本 秀樹 近畿大学, 文芸学部, 教授 (70258127)
梅原 大輔 甲南女子大学, 文学部, 准教授 (70232907)
森 篤嗣 京都教育大学, 国立国語研究所, 研究員 (30407209)
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キーワード | 国語教育 / 「外国語活動」 / 文法教育 / 英語教育 / 言葉の教育 / 国語と英語の連携 |
研究概要 |
本年度は、新指導要領の告示があり、「外国語活動」が小学校教育に位置づけられた年であった。そのことを踏まえて、具体的な英語教育のあり方に踏み込んだ研究を行った。 (1)「国語」のあり方について改めて検討を加えた。特に現場教員とともに「外国語活動」の時代に即した国語教育を考える『新しい国語力のためのワーク』低学年編、『同』中学年編、『同』高学年編、各巻全100頁、明治図書を刊行した。これは詳しい解説を付したものであり、理論的意味を持つとともに、具体的教材の提案ともなっている。文法研究面では、敬語の議論なども無視することはできないのであって、論文「命令表現をめぐる敬語の体系-「敬語の指針と文法」-」」なども書いている。そのほか、語彙教育に関する森論文、指導動向に関する菅井論文など多様な観点からの論文もある。 (2)また、先行して小学校に英語教育を導入したタイ王国での英語教育の実態を調査した。タイでの英語教育を分析することによって、今後の「外国語活動」のあり方を考えるとともに、予想される問題点とはどのようなものかについても検討した。これは、森山卓郎、梅原大輔 森 博嗣 冨永英夫 濱本秀樹 加藤久雄「『外国語活動』に向けて-タイにおける初等中等学校の英語教育が示唆するもの-」としてまとめ、『京都教育大学紀要』に投稿中である。そのほか、早期英語学習に関する濱本論文もある。 (3)言葉の学習としての国語教育としてどのような学習が必要かを分析した。また、あるべき「外国語活動」を考え、さらに「外国語活動」と国語教育の連携について具体的に考察した書物の刊行を準備している。これが研究成果のまとめともなる(『言葉の学習の新視点-「外国語活動」をめぐって』仮題。慶應義塾大学出版局より今夏出版予定)。本書には全員が執筆している。
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