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2007 年度 実績報告書

Authentic Assessment概念に基づく社会科学習評価研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530660
研究機関大阪教育大学

研究代表者

峯 明秀  大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10379323)

キーワード真正の評価 / 思考支援 / ルーブリック / モデレーション / パフォーマンス課題
研究概要

Authentic Assessmentは,「真正,本物」という文脈において,カリキュラム,教授,評価の一体化を意味する。本年度は,最終年度にあたり,次のように研究成果をまとめた。
本研究はリアルな社会の現実に,どのように社会科授業が関与するのか,すべきなのかを問題意識として進めてきた。パフォーマンス評価,ポートフォリオ評価,目標準拠評価の理論を,授業の実際に反映させる上で,ウィギンズの"Backward Design"との関連を見出した。到達すべき目標を明らかにしし,カリキュラム,授業を設計する。あらかじめ目標に照らして評価可能なものを示しておく。拙稿「思考支援型単元プラン作成による授業設計力の育成」では,学習者の理解を深めるために,どのような本質的な問いを作成するのかを核として,単元プランやカリキュラムを構成し,それぞれの目標に沿って評価規準(ルーブリック)を作成するよう示したものである。現状の学校現場における臨床的な評価改善には,外国人労働者を扱う授業の生徒レポートの分析から授業事実の確定を行う学習評価のあり方を示した。また,教師作成評価問題の評価の実際を吟味し,「社会科目標準拠評価におけるモデレーションによる妥当性・信頼性の確保」を発表した。授業改善では,「価値的思考力・判断力を問う授業とテスト」を,中学校公民的分野「民主政治と政治参加」を事例に,パフォーマンス課題による問題作成方略を示した。本研究の最終目標とした社会科学習評価の体系的な枠組みを示すにはまだ検討の余地が残されるが,社会科学習のPDCAサイクルを研究することが,Authentic Assessment概念の文脈に合致する新たな課題として萌芽した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 価値的思考力・判断力を問う授業とテスト2008

    • 著者名/発表者名
      峯 明秀
    • 雑誌名

      日本教材文化研究財団 研究代表:原田智仁平成18〜19年度『思考力・判断力を問うペーパーテスト問題の開発』 (印刷中)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 学習成果発表に向けての学習者による「調整」2008

    • 著者名/発表者名
      峯 明秀
    • 雑誌名

      大阪教育大学社会科教育学研究 6号(印刷中)

      ページ: 10

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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