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2005 年度 実績報告書

中等教育を一貫する道徳教育の内容構成と指導方法に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530664
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

兼松 儀郎  鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (00319443)

キーワード中等教育 / 道徳教育 / 価値意識 / 教員養成
研究概要

研究の初年度は、中等教育段階の道徳教育の現段階での到達点について明らかにするため、先行研究のレビュー、大学生対象の意識調査等を行った。また、高等学校及び教育委員会への調査訪問等により、中等教育段階の道徳教育の指導内容・指導方法及び教員の指導意識・指導実態について課題を整理した。あわせて、次年度に向けて、高校生対象の意識調査項目の検討を行った。
本年度の研究によって明らかとなったことは次のとおりである。
1.高等学校においては、小・中学校の道徳教育を基礎として道徳教育を構築しようとしているが、同時に、義務教育段階とは異なった高等学校に固有の指導内容・指導方法を模索している。2.道徳教育の充実を図る上で、規範意識の低下など、社会変化の子どもたちに対する影響は看過できない。3.高等学校における道徳教育は、道徳教育よりも教科指導への傾斜や、様々な取組を統合する時間の欠如があり、学校教育全体で行われる道徳教育を補充、深化、統合するような基軸となる機会と場の設定が必要である。4.中等教育段階では、自己の生き方について思索を深めていくことが重要であり、自己自身の体験をもとに考える力や表現する力の育成が求められる。5.学校における道徳教育の充実を図るためには、組織づくり、教職員の意識変革、教職員の実践的指導力の向上、教材の組織的開発等が課題となる。6.高等学校においては、大学入試への対応という現実の要請のなかで、道徳教育と教科指導とをどう調和させるかという課題に直面している。7.小・中学校時代の道徳のとらえ方や高校時代のとらえ方は、大学生の道徳教育のとらえ方と関連しており、このことは教員養成の在り方を考える上で重要といえる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 道徳教育に関する大学生の意識構造-初等中等教育と大学の教員養成との接続の観点から-2006

    • 著者名/発表者名
      兼松儀郎
    • 雑誌名

      道徳教育方法研究 第11号

      ページ: 11-20

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 高校生の規範意識・自立心をはぐくむ道徳教育の在り方2006

    • 著者名/発表者名
      兼松儀郎
    • 雑誌名

      中等教育資料 No.838

      ページ: 20-25

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 中等教育を一貫する道徳教育の在り方について2005

    • 著者名/発表者名
      兼松儀郎
    • 雑誌名

      関西教育学会紀要 第29号

      ページ: 51-55

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] 人間であること(兼松儀郎の論文標題:青年期における自己形成と道徳教育-批判的考察-)2006

    • 著者名/発表者名
      上田閑照監修, 皇紀夫, 山田邦男, 松田高志, 吉村文男編集
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      燈影舎

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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