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2007 年度 実績報告書

波形解析による音楽表現の評価観点の設定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17530665
研究機関愛媛大学

研究代表者

田邉 隆  愛媛大学, 教育学部, 教授 (80155192)

研究分担者 木村 勢津  愛媛大学, 教育学部, 教授 (90161562)
キーワード歌唱表現 / 観点 / 音響解析 / フォルマント / ソナグラム / ゆらぎ / 熟達者 / 初心者
研究概要

音楽表現における巧拙は、息の流れ・ゆらぎに着目することで観点が見いだせると考え、熟達者と初心者の波形分析結果を考察することで、観点を見いだした。なお、熟達者と初心者の音楽表現の巧拙については、歌唱表現の波形・ソナグラム・フォルマントの視点から波形分析を行い、巧拙の観点を求めた。主な観点は以下の7点である。
1、 開始音0.3秒時点の波形に、ゆらぎが生じていることで、熟達度が判る。
2、 初心者は、開始音0.5秒以上を要しても、ゆらぎを生み出せない。
3、 高音域からの歌唱や跳躍旋律の歌唱では、少しずつ高次倍音を含ませ発声できることで、熟達度が判る。
4、 熟達者は音高変化に対し、常に安定したフォルマントを保持できる。
5、 音高変化に対し初心者は、ビブラートがかかるなど音程(ピッチ)が不安定に推移するが、熟達者は、円滑な推移を示す。
6、 熟達者は開始音0.3秒で、音程(ピッチ)が安定するが、初心者は、安定するに0.6秒以上を要する。
7、音高推移において熟達者は音量変化を伴わない表現が出来る。初心者は音高変化に伴い音量も変化する。
その他に、これらの解析結果を声楽指導に直接用いた授業を行った。また、音声標本のデジタル化を行い、過去のアナログ音盤のデジタル化を行い、指導上の基礎資料作成を行った。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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