研究課題/領域番号 |
17530679
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
下田 好行 国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 総括研究官 (70196559)
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研究分担者 |
工藤 文三 国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 部長 (30231096)
有元 秀文 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (40241228)
榊原 保志 信州大学, 教育学部, 助教授 (90273060)
四方 義啓 名城大学, 総合数理教育センター, 教授 (50028114)
長谷川 榮 創価大学, 教育学部, 教授 (00018178)
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キーワード | 学習意欲 / 知識・技能を実生活に活用する力 / 教材・単元開発 / ホリスティック / 知の総合化 / 学力向上 / 学校の組織改革 / PISA型読解力(熟考・評価) |
研究概要 |
この研究では、学習内容と日常現実社会とのつながりをつけた教材・単元開発を行った。これを学習内容(部分)と日常現実社会(全体)との関連性を考える、「ホリスティック」な視点で追究した。この「ホリスティック」な視点に立つ教材・単元開発は、学習内容(部分)と日常現実社会(全体)とのつながりを重視するものである。今行っている学習(部分)が日常現実社会・産業(製品・技術)・職業・人間(全体)とどのようにつながり、そのなかでどのように活用されているかを問題にする。今行っている学習が、日常現実社会にもつながっており、それがやがて自分自身や自分を取り巻くコミュニィティーにも影響を及ぼしてくることを児童生徒は理解することができる。このことによって、児童生徒の学習意欲は喚起され、児童生徒の内面の深い部分で、「あ〜、そうなのか」と実感的に理解(感性的理解)することができると考えられる。こうした感性的な理解こそ、生きて働く知識・技能であり、「知識・技能を実生活に活用する力」であると考える。ここで筆者は「知識・技能を実生活で活用する力」を今後「知を活用する力」と呼ぶことにする。「ホリスティック」な視点に立つ教材・単元開発は、言い換えれば「知を活用する力」の視点に立つ教材・単元開発とも言い換えることができる。「知識・技能を実生活に活用する力」は、平成18年2月13日に出された中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会の『審議経過報告』において、「人間力の向上を図る教育内容」が培う能力として新しく出されている。PISA調査においても、知識・技能を実生活において活用できる力を測定している。
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