研究課題
科学技術立国をめざすわが国では、科学技術・理数科教育の充実への期待とともに、科学技術と社会との新しい関係の構築をめざした科学技術倫理の確立が急務となっている。学校教育においても、いわゆる「理科離れ」等の指摘を踏まえ、将来への夢を育み学習に意欲的に取り組む姿勢、学習を生活や社会に役立てようとする態度など、子どもの「心」に焦点をあてた理科・数学教育の充実が求められている。そこで本研究では、道徳教育において、理科や数学・情報教育と連携し、科学技術時代に求められる倫理を育成する学校カリキュラムを開発することを目的とした。研究の目的を達成するため、本年度は以下の課題を実施した。1.道徳教育カリキュラムのフレームワークの開発国内外の理科・数学教育や道徳教育の研究校における実践事例を収集し、道徳教育におけるカリキュラム開発の方策を検討した。2.諸外国の理科・数学教育における道徳学習カリキュラムの分析イギリス、オーストラリア、ドイツ等の理科・数学教育における道徳や倫理学習の事例を収集し、カリキュラムや教材開発の在り方を分析した。3.報告書の作成以上の成果に基づき報告書を作成した。