研究課題
インターネット環境を利用した発達障害児のための「アカデミックスキル学習の教育診断システム(3分野の学習診断チェックリスト)」と「e-ラーニング支援システム(基礎編・発展編の各3支援プログラム)」を結ぶシステムプログラムを完成させた。e-ラーニング支援システムの生活科(社会・自然プログラム)、国語科(文章理解・作文プログラム)、算数科(数量・図形学習プログラム)についての有用性に関する検証(平成18年度)から明らかとなった修正点についてプログラムの変更を行った。生活科については、一般的なソーシャルスキルトレーニング(SST)プログラムを、生活科における知識や使用について工夫し、対象ユーザーである教師・保護者・子どもの支援ニーズにさらに合うようコンテンツや内容を修正した。また、国語・算数科プログラムについては、語彙・文法・語用や計算・文章題・図形問題などについて、研究協力してくれた対象児例と共同研究者からの意見記述の分析により問題の表現などを修正した。そのうえで「アカデミックスキル学習の教育診断システム」と「e-ラーニング支援システム」を近隣の小学校および発達支援機関にて、実際に子どもに適用し仕様について意見を求めた。得られた意見をもとに、コンテンツおよびプログラムの仕様について吟味修正をし、ホームページ上での一般公開に向けての準備を行った。ノートPCにおけるクローズな状態でのウェブページは作成し、学校や発達支援機関において適用を行った。
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東京学芸大学紀要総合教育科学系 58
ページ: 495-502
発達障害支援システム学研究 6(1)
ページ: 15-22