• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

聴覚障害児のきょうだい支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17530705
研究機関筑波技術大学

研究代表者

佐藤 正幸  筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (50222021)

研究分担者 小田 侯朗  国立特別支援教育総合研究所, 教育支援研究部, 総括研究員 (30158828)
小林 倫代  国立特別支援教育総合研究所, 教育相談部, 総括研究員 (00300715)
久保山 茂樹  国立特別支援教育総合研究所, 教育支援研究部, 主任研究員 (50260021)
キーワード聴覚障害児 / きょうだい / 障害理解 / きょうだい支援 / 家族支援
研究概要

今年度は、前年の聾学校(特別支援学校)におけるきょうだい支援調査を受けて、きょうだい支援プログラムの開発のための検討を行った。
そこで以下のような知見が得られた。
1. 聴覚障害児と聴覚障害児をもつきょうだいの間にみられた特徴
これは双方に共有できるコミュニケーション手段を持つことの困難さであった。そこで手語などを使って歩みよる事例もあれば、一方では通じないことが原因で無視され、全く関わらないケースがみられた。
2. 家庭におけるきょうだいの存在
聴覚障害児をもつきょうだいが家庭の中において保護者に関わってもらえず、悩んでいる事例がみられた。このことは、きょうだいが家庭の中に自分の居場所を見つけることができず、かつ自分の存在が理解できないことを意味している。
3. 聴覚障害児をもつきょうだいにおける聴覚障害の理解
前述のようにきょうだいにおいては、聴覚障害が外観上わかりにくいことからくるコミュニケーションの困難さ、その対応の仕方を体験しない以上は、聴覚障害の理解は進められない。また、聴覚障害の専門家と会う機会が保護者と比べ少ないため、聴覚障害に関してかなりの情報不足に陥ってしまう。
4. 聴覚障害児をもつきょうだいへの教育的支援の在り方
今後、聴覚障害児をもつきょうだいへの教育的支援の観点からのプログラム開発を目指すとするならば以下のことに留意する必要があるものと思われる。
・ 聴覚障害児をもつきょうだいが聴覚障害のことを知る環境作り
・ 聴覚障害児をもつきょうだいの考え、想いを受け留めること
・ 他の聴覚障害児との交流を通して聴覚障害理解を深める

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 聴覚障害児をもつきょうだいへの教育的支援に関する一考察-聾学校及び難聴学級担任への聞き取り調査から-2008

    • 著者名/発表者名
      佐藤正幸
    • 雑誌名

      独立行政法人国立特別支援教育総合研究所研究紀要 35

      ページ: 89-99

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi