研究概要 |
LD, ADHD,高機能自閉症,アスペルガー症候群等で二次的障害として不登校等の適応障害になり,心身症・神経症等の診断で児童精神科や小児科,心療内科に入院し,不登校の経験をもつ児童生徒が多く在籍する特別支援学校、小学校に研究協力を要請し,以下の調査を実施した。調査の方法は,面接と質問紙を用いて情報収集を行った。 (1)CBCL、 TRF、 YSRを使用し,三者の立場から多面的に情緒や行動を評価し、その情緒と行動の実態を把握した。(2)(1)の結果から,(1)三者の立場から多面的に情緒や行動を評価することで三者間のずれの実態,引きこもり度,不安の強さなどプロフィールの特徴について小児精神医学的分析,心理学的分析、特殊教育学的分析を行った。 (2)(2)の結果と精神症状と身体症状の関連,不登校の直接の原因,経過等の分析を行うための情報収集を行い、その関連性を明らかにするための基礎的情報を得た。また、研究分担者、協力校・協力者と事例研究をとおして協議し、特別支援学校と小・中学校との多軸評価モデルによる支援モデルを試みた。 以上の研究を推進すると共に、特別支援学校(病弱養護学校)においてLD, ADHD,高機能自閉症,アスペルガー症候群等で二次的障害を起こしている生徒の実態を調査し、また、和歌山県紀の川市の保健師との協力連携のもと、保育所の4歳児の「気になる子どもの調査」を行い、9.8%いることなどを明らかにした。 これらのことも参考にし、ガイドブック作成した。
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