• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

標数p法によるgeneralized Cohen-Macauley環の構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17540049
研究機関立命館大学

研究代表者

高山 幸秀  立命館大学, 理工学部, 教授 (20247810)

キーワードgeneralized Cohen-Macaulay環 / 単項式イデアル / 密着閉包 / F-特異点 / 小平消滅定理 / 局所コホモロジー
研究概要

本年度は主に
1.generalized Cohen-Macaulay単項式イデアルの検討
2.パラメータ・イデアルの密着閉包理論の検討
を行った。
1.については、平方自由な単項式イデアルの場合に知られていた局所コホモロジーのHochsterの公式を一般の場合に拡張し、それを使って(1)generalized Cohen-Macaulay単項式イデアルの局所コホモロジーの消滅次数の下限定理を証明し、(2)generalized Cohen-Macaulay単項式イデアルの組合せ論的特徴づけを与えた。さらに、後藤四郎氏との共同研究により、平方自由な単項式イデアルで、その冪が全てgeneralized Cohen-Macaulay単項式イデアルになるようなものを完全に決定し、generalized Cohen-Macaulay単項式イデアルのひとつのクラスを与えることに成功した。
2.については、特に次数付き孤立非F-有理特異点に絞って、Huneke-Smithの切片環の方法による小平消滅定理との関連性、および、後藤-中村による密着閉包の重複度理論との関連について、詳細に検討を行った。次数付き孤立非F-有理特異点の局所コホモロジーの消滅次数の評価については、第2Wittベクトルへの持ち上げが存在する場合、標数が十分大きければ小平型消滅定理が成立することが、Deligne-Illusieの1987年の結果によって知られているが、それ以外の場合については散発的な結果が得られているだけのようであり、解明すべき問題は多いと思われる。
それ以外の実績としては、日大文理学部のおける特異点セミナー、および、平成17年9月の特異点理論国際シンポジウムの参加を通して、複素高次元代数多様体における各種特異点理論への乗数イデアル、密着閉包理論の応用、Blow-up環の極小自由分解の標準射影におけるふるまい等についての最新の研究動向を調査した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Combinatorial characterizations of generalized Cohen-Macaulay monomial ideals2005

    • 著者名/発表者名
      Yukihide Takayama
    • 雑誌名

      Bull.Math.Soc.Sci.Math.Roumanie(N.S.) 48(96)no.3

      ページ: 397-408

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi