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2005 年度 実績報告書

結び目理論の幾何的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17540059
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山形大学

研究代表者

内田 吉昭  山形大学, 理学部, 助教授 (80280890)

研究分担者 足利 正  東北学院大学, 工学部, 教授 (90125203)
鳥巣 伊知郎  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50323134)
キーワード結び目理論 / 多様体 / 被膜空間
研究概要

すべての閉三次元多様体は結び目上分岐する三重分岐被覆空間で表されることがわかっている.そこで,ある結び目の集合で得られる多様体を決定する問題が考えられる.古くは細川・中西によりプレツェル結び目に対して決定された.また,3次の組み紐結び目に対しては村杉が決定し,そして筆者が結び目からその多様体を決定するアルゴリズムを与えた.そこで,トーラス結び目上分岐する三次元球面の被覆空間を求めるアルゴリズムを考察した.トーラス結び目はザイフェルト多様体の構造を持ち自然にその構造が被覆空間に持ち上がる.そこで,三重分岐被覆空間を持つトーラス結び目を決定し,それのなす被覆空間を決定しようとした.今のところ部分解を得ただけなので,来年度さらに拡張したい.また,これにより,ある多様体で異なる結び目の二重被覆空間になりえる候補を見つけることができる.また,被覆空間を用いた多様体の不変量の研究では,東工大の畠中氏が不変量を与えている.また,それの拡張として,Dijkgraaf-Witten不変量の被覆空間から見た解釈を与えた.彼女の方法は,結び目の被覆空間を決定するモノドロミーと呼ばれるものの他にカラーと呼ばれる群の要素を対応させるというものである.筆者はモノドロミーを与える方法については長く研究しているので,それの拡張として新しい,不変量の研究を行っている途中である.Dijkgraaf-Witten不変量を被覆空間から求めることができるので,プレツェル結び目,3次組み紐結び目などの被覆空間として得られる多様体のDijkgraaf-Witten不変量は被覆空間を用いて計算できることになった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] On three-fold irregular branched covering over closed three-braid and three-bridge knots2005

    • 著者名/発表者名
      Yoshiaki Uchida
    • 雑誌名

      Proceedings of international Conference on Topology in Matsue, Topology and its Applications 146-147

      ページ: 189-194

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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