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2007 年度 実績報告書

双曲結び目の非双曲Dehn手術に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17540097
研究機関日本大学

研究代表者

茂手木 公彦  日本大学, 文理学部, 教授 (40219978)

キーワードDehn surgery / Seifert fiber space / lens space / hyperbolic knot / seiferter / Seifert Surgery Network / closed geodesic
研究概要

Thurstonは双曲Dehn手術理論により、もとの結び目が双曲結び目の場合、有限個の手術(非双曲Dehn手術)を除きDehn手術後も双曲構造をもつことを示した。本研究では非双曲Dehn手術のうち、Seifert多様体を生成する手術(Seifert手術)に焦点を絞り、Seifert手術がどのように生じるのか、その"自然な"説明を与えることを最終目標に研究をすすめた。特に本研究では、Seifert手術に対して"seiferter"という概念を導入し、seiferterを用いてSeifert手術全体からなるネットワーク"Seifert Surgery Network"を構築し、ネットワークの一般論を展開し、その大域的性質として以下のような事実を証明した。
(1)ネットワークが1次元格子(S-lattice)が組み合わさった構造をもっている。
(2)どの二つのS-latticeも高々有限個の頂点でしか交わらない。
(3)ネットワークが樹(tree)ではなく、無限個のサイクルを含んでいる。
(4)自明な結び目のSeifert手術のまわりで局所有限でない。
さらに、Seifert Surgery Networkを考えることにより、これまで個別にしか捉えることのできなかったSeifert手術たちを、それらの間の関係性から大域的に捉えることが可能になり、これまでに知られている多くの例を、Seifert手術の典型例であるトーラス結び目上のSeifert手術との関連で記述することに成功した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Hyperbolic sections in surface bundles2007

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Ichihara
    • 雑誌名

      Topology Appl. 154

      ページ: 1398-1406

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Networking Seifert Surgeries on Knots II: The Berge's lens surgeries2007

    • 著者名/発表者名
      Arnaud Deruell
    • 雑誌名

      Topology Appl. 出版受理

    • 査読あり
  • [学会発表] Seifert surgeryのなすネットワークの解明をめざしてI、II2008

    • 著者名/発表者名
      茂手木 公彦
    • 学会等名
      第2回福岡・札幌幾何学セミナー
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      20080219-20

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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