幾何構造を保つ微分同相群の代数的構造についての研究を行った。成果として、特異点をもつ葉層を保つ微分同相群の1次元ホモロジーを決定した。また、部分多様体を保つ微分同相群の完全性を示した。さらに交換子の長さに関して考察し、知見を得た。以下の研究集会や打ち合わせでの情報収集や議論は本研究の成果を得るために有益であった。 1. 2007年7月、信州大学の阿部孝順氏との研究打ち合わせ、同変微分同相群について論文の調整、およびりプシッツ同相群について議論を行った。 2. 2007年8月、『全日本トポロジーシンポジウム』に参加し、研究連絡および情報収集を行った。また、『海山微分トポロジー』を主催し、東京大学足助太郎氏、京都工芸繊維大学矢ヶ崎達彦氏、龍谷大学伊藤敏和氏、大阪大学森淳秀氏、岐阜経済大学中西靖忠氏および名古屋大学名誉教授の佐藤肇氏たちの講演を持ち、実りある議論を行った。『微分同相写像の交換子』と題して講演を行った。さらに『幾何学シンポジウム』に参加し、情報収集を行った。 3. 2007年9月、『接触構造と葉層構造』に参加し、研究連絡および情報収集を行った。 4. 2007年10-11月、『葉層構造論シンポジウム』に参加し、研究連絡および情報収集を行った。また、『変換群論シンポジウム』に参加し、研究連絡および情報収集を行った。 5. 2008年2月、『同相群とその周辺』を主催し、東京大学坪井俊氏、松田能文氏、信州大学阿部孝順氏、高瀬将道氏、日本大学笠川良司氏、京都大学渡邉忠之氏、筑波大学嶺幸太郎氏、京都工芸繊維大学矢ヶ崎達彦氏の講演を持ち、実りある議論、情報交換を行った。
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