研究分担者 |
竹内 敦司 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30336755)
藤井 準二 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 講師 (60117968)
吉田 雅通 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 講師 (60264793)
伊達山 正人 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 講師 (10163718)
西尾 昌治 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90228156)
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研究概要 |
本研究は無限次元空間上の確率微分方程式で定義される確率流の性質を解析しようとするものである.6人の研究組織メンバーは全員大阪市立大学理学研究科・数学教室に所属しているので,毎週のセミナー等で随時に研究成果の情報交換を行った.また,国内研究機関の関連研究者達と研究連絡を行なうと共に,本研究課題に直接関係するものに限定することなく各種の研究集会・学会に,この科研費補助金の旅費予算を活用して参加し,それぞれの研究発表を行った.研究代表者小松は金沢大学での確率論シンポジウムで「擬微分作用素に関する確率解析」を講演し,研究分担者竹内は北海道大学での確率論とPDEに関する研究集会及び岡山大学での日本数学会総合分科会で「飛躍型確率関数微分方程式の解が定める分布の密度関数」を講演した.また,研究分担者吉田は九州大学での記号力学系・作用素環とその周辺に関する研究会で講演し,研究分担者西尾は岡山大学での日本数学会総合分科会や千葉大学でのポテンシャル論に関する研究集会等で「放物型ベルグマン空間」に関する研究成果の発表を行った.特に,研究分担者竹内は上記の研究成果を,ウクライナのチェルニフチィ大学での「確率論における最近の問題と新しい傾向」と題する国際学会で発表し,その成果が当国際学会の講演を収録した研究雑誌に掲載予定となってる.なお,本年度科研費補助金の過半を専門図書,携帯用コンピュータ,グラフィックソフト等の設備品の購入に使用したため,海外の確率解析の研究者の一人を当大学に招待して研究成果のレビューを受ける計画は断念した.
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