研究概要 |
今年度は本研究計画の最終年度であり,記号力学系の分類理論をC^*-環の立場から構築するために,記号力学系のC^*-環への作用,λ-グラフシステムの周期点の研究,1-径数機械と呼ばれるコード系から得られる記号力学系のflow egmivalenceとC^*-環の安定同型類の研究,記号力学系の軌道同型類と対応するC^*-環の代数的同型類の研究を中心に行った。記号力学系のC^*-環への作用という概念を定式化し,その接合積C^*-環を定義した。このC^*-環は強シフト同値でそのK群型を変えないことが示され,結果は,J. Rene Angew. Math.誌に掲載された。λ-グラフシステムの周期点は記号力学系の不変量である力学系の周期点を与えるのでゼータ関数が現れることから分子ように大変大事な研究である。この成果はErgodic Theory Dynamrcal Systems誌に掲載された。1径数機械から生じるコード系から得られるC^*-環とその記号力学系の研究はその成果を近畿大学で行われた日本数学会でW. Krieger教授との共同発表の形で発表した。
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