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2006 年度 実績報告書

低温天体(褐色矮星及び赤色巨星)における分子及びダストの雲形成過程の分光学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17540213
研究機関東京大学

研究代表者

辻 隆  東京大学, 大学院理学系研究科, 名誉教授 (20011546)

キーワード空間干渉計 / 可視度 / 赤色超巨星 / 外層構造 / 赤外線スペクトル / 分子光球 / 彩層 / 光球
研究概要

我々は、これまで主としてフリエー変換分光(FTS)や赤外線宇宙天文台(ISO)などによる赤外線スペクトルにより、赤色巨星・超巨星の外層構造の研究を行い、これらの星の光球の外には従来から知られている彩層や膨張ガスーダスト層以外に、温度が1000-2000K程度の"暖かい分子層"が存在することを示した。"分子光球"とも言うべきこのような新しい分子層の存在を最終的に検証し、その構造を決定するには、空間干渉計を用いた高空間分解能による観測が望まれていた。最近、ようやく赤外線領域の分子吸収強度が異なるスペクトル領域で干渉計による観測が行われ、分子吸収が強い領域では可視度が減少し空間的な広がりが大きいことが実際に示された。しかし、これらの観測結果の解析にあたっては逆にスペクトル情報を正しく考慮しないため、空間構造が正しく決定されていないことを指摘し、スペクトル情報と併せることにより始めて整合性のある解析が可能であることを示した。実際に、赤色超巨星αOriなどについて赤外線スペクトルのみから求めた結果がほぼ妥当であることを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Infrared Spectra and Visibilities as Probes of the Outer Atmospheres of Red Supergiant Stars2006

    • 著者名/発表者名
      Takashi Tsuji
    • 雑誌名

      The Astrophysical Journal 645

      ページ: 1448-1463

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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