研究課題/領域番号 |
17540233
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
寺澤 敏夫 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (30134662)
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研究分担者 |
羽田 亨 九州大学, 大学院・総合理工学研究院, 准教授 (30218490)
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キーワード | 宇宙線 / 衝撃波加速 / 組成異常 / 宇宙塵 / 非線形効果 / 太陽フレア / アルフェン波 / 音波 |
研究概要 |
本研究計画では、衝撃波による宇宙線加速過程の研究にかかわる重要なポイントとして、(1)加速過程の非線形効果の解明、(2)非線形効果の結果であるとされる組成異常とその異常成分供給源の宇宙塵フラックス推定、(3)非線形効果を示す惑星間空間衝撃波の観測例蓄積を企画していた。平成19年度の研究により、これら三項目それぞれについて得られた成果は次の通りである: 1.非線形過程で重要な大振幅アルフェン波の作り出す密度擾乱に関し、プラズマβが1である場合について新しい理論的結果を得た。また、非線形効果の新しい観測手段(多点衛星観測)についての提案を行った。 2.前年度に考案したレーダーエコー多地点観測により星間塵フラックスを高精度に推定するアルゴリズムを発展させて、宇宙線空気シャワーからのレーダーエコーの観測方法を考察・提案した。これは宇宙線分野において注目を集めている最高エネルギー宇宙線の起源解明のための新しい手段として発展する可能性がある。 3.平成19年度中には太陽活動の低下に伴い強い衝撃波(fast shocks)はほとんど観測されず、非線型効果の例は増えなかった。一方、過去10年に蓄積された観測データを用いて別種の衝撃波(slow shocks)に伴うと考えられる惑星間空間における磁気リコネクションの観測例を収集し、粒子加速効果の定量的検討を行った。
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