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2007 年度 実績報告書

弦理論を用いたペンタクォークバリオンの研究

研究課題

研究課題/領域番号 17540238
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

菅本 晶夫  お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (70132686)

研究分担者 坂東 昌子  愛知大学, 法学部, 教授 (20025365)
九後 太一  京都大学, 基礎物理学研究所, 教授 (00115833)
曹 基哲  お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (10323859)
今村 洋介  東京大学, 大学院・理学系・研究科, 助教 (80323492)
キーワードペンタクォーク / 超弦理論 / 双対重力理論
研究概要

平成19年度には以下の研究を行った。
代表者菅本は、共同研究者照沼幸子とともに、昨年度に引き続き弦理論を用いてバリオンにスピンを導入する研究を行った。その結果、スピンは端に存在するクォークのみに分布するのではなく、バリオン全体に分布することが分かったので、スピンクライシス問題と整合する結果が得られた。共同研究者深瀬陽子とともに、第2量子化を用いたバリオンの質量と崩壊率を計算する方法を昨年度に引き続き発展させた。
共同研究者垣内まどかとともに、バース・ハンソン弦模型を発展させて、端に量子数を持たせた弦理論を構築しこれを用いて、弦の有効相互作用であるボルン・インフェルト作用を導出した。この方法は、従来の方法を簡便化するのみならず、これまでの導出法にあった不定性を解消するものである。
又代表者菅本は共同研究者南崎梓や浜田賢二とともに、宇宙のバリオン数に関する研究を行った。一つは宇宙のバリオン数と宇宙定数の二つの宇宙に関する小さな量はお互いに関係すべしとする理論で、スカラー場を用いた模型を構築して両者の関係を議論した。この模型に更に生体内分子モーターの原理であるラチェット機構を加味することによって、新しいバリオン数生成模型が得られることが分かった。一方浜田との共同研究では、宇宙初期には共形対称性をもったコンフォーマル重力理論が宇宙の冷却とともに対称性が破れてアインシュタイン重力となるという「湯川・浜田模型」を用いたものである。この模型において対称性が破れるときに発生する「ゆらぎ」がアノマリーを通して崩壊することによって宇宙のバリオン数を説明する模型が得られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Can the Baryoin number density and the cosmological constant be interrelated?2008

    • 著者名/発表者名
      A. Minamizaki and A. Sugamoto
    • 雑誌名

      Phys. Lett. B 659

      ページ: 656-660

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Baryogenesis by Quantum Gravity.2008

    • 著者名/発表者名
      K. Hamada, A. Minamizaki, and A. Sugamoto
    • 雑誌名

      Mod. Phys. Left. A 23

      ページ: 237-244

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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