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2006 年度 実績報告書

スペース実験用カロリメータでの結晶シンチレータのVLSI読み出しシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17540239
研究機関横浜国立大学

研究代表者

片寄 祐作  横浜国立大学, 大学院工学研究院, 助手 (90323930)

研究分担者 柴田 槇雄  横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (50018016)
鳥居 祥二  早稲田大学, 理工学総合研究センター, 教授 (90167536)
キーワード宇宙線 / VLSI読み出しシステム / 結晶シンチレータ / フォトダイオード
研究概要

〔マルチフォトダイオードとVLSIチップを用いた低消費電力、多レンジ信号読み出しシステム開発〕面積の異なる4つのPD(10mm×20mm,10mm×10mm,φ7mm,φ1.1mm)とVLSIチップを用いたヘッドアンプモジュールによるBGO信号読み出しシステムを開発した。フロントエンド回路にはIDEAS社のVA32_HDR14が使用されており、消費電力は64chで約350mWである。LED光源、宇宙線ミュー粒子による測定、重粒子照射実験を行った結果、3つのフォトダイオードを用いて1MIPから約10^6MIPs以上まで測定可能であることが分かった。
[VA32_HDR14.2の開発]フォトダイオード用読み出し回路に最適化するために入力信号の極性を変更したVA32_HDR14.2を新たに開発した。このチップでは0.35μmテクノロジーが採用されており放射線耐性やノイズ性能が大幅に改善されている。
[トリプルフォトダイオードパッケージのデザイン]宇宙等での実際の使用のため、面積の異なるシリコンを1つのセラミックス上に載せたパッケージを新たに開発する必要がある。既存のPD(浜松ホトニクス、S3590-08、S3072、S5972)のシリコン感面をそのまま使用し、BGOを用いて1MIPをADC感度約3%で測定し、10^6MIPsまで観測可能な検出器を製作できることが分かった。
[放射耐性テスト]VLSIチップの耐放射線性を調べるためのビーム照射実験を行った。VA32HDR14(0.8μmプロセス)とVA32HDR14.2(0.35μmプロセス)にHeを照射して、トータルドーズ効果によるノイズレベル、ゲインの変化をテストパルスによって測定した。VA32_HD14には1.6Mrad、VA32HDR14.2には74kRad照射したが、どちらのチップにも大きな射線損傷の影響は見らなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 宇宙線観測装置CALETのフロントエンド回路の耐放射線性能2006

    • 著者名/発表者名
      田村 忠久 他
    • 雑誌名

      平成18年度放射線医学総合研究所 重粒子線がん治療装置等共同利用研究報告書 (印刷中)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] CALET全吸収型カロリメータのVLSI読み出し2006

    • 著者名/発表者名
      片寄 祐作 他
    • 雑誌名

      平成18年 大気球シンポジウム

      ページ: 182-185

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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