本研究ではその目的とする散乱振幅自動生成プログラムMadGraphを超対称性を持つ素粒子模型に対応可能なプログラム(Super-MadGraph)に発展させ、それを用いLHCでの超対称性粒子生成過程についてシグナルとバックグラウンドの評価を行った。Super-MadGraphを本研究で導入したワークステーション(madgraph.kek.jp)上にて公開し、さらにKEKにおいてSuper-MadGraphを中心としてHELAS/MadGraph/MadEventを用いた新しい物理の研究についての講習会を行い、国内外からの多くの参加者を得ることが出来た。さらにLHCおよびリニアコライダーで超対称性粒子が生成されその崩壊生成物として終状態にタウ粒子を含むプロセスの研究にSuper-MadGraphを用い、このプログラムの有用性を示すことができた。
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