研究概要 |
ランダム行列の積から得られるリヤプノフ指数を評価する転送行列の数値シミュレーションプログラムコードを,完全なオブジェクト指向のものに改良した。さらにデータをExtensible Markup Language (XML)形式で保存することとした。そのため,Document Object Model level 1をフォートランで記述し,シミュレーションプログラムに取り入れた。 研究面では量子ホール効果におけるアンダーソン転移の量子補正を調べている。この補正がシステムサイズの関数として,対数的であるか,またその補正を詳しく調べることで,臨界指数の精度を上げられないか,試みている。 また上智大学の実験グループと協力して,GaNナノコラムにおける発光現象をランダム系の光の伝導度という観点から調べた。特に発光強度の分布を調べ,ランダム行列理論による予測と比較し,よい一致を見た。
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