研究概要 |
Zubarevの局所平衡アンサンブル理論を用いると,非平衡熱力学の可逆部分の発展については,巨視的変数のポアッソン括弧のアンサンブル平均を係数として、示強パラメータと線形関係にあることが分かっているが、その係数を本年度は多成分系について計算を行った。運動量保存則について、一成分系と同じようなナビエ・ストークス方程式が成り立つのか否かが興味あるところであるが,予想を超えるものである。まず、可逆部分は熱力学変数で式が閉じないことである。また、慣性項、圧力項が一成分系と大きく異なることである。本年度は、オデッサ環境科学大学のGerasimov教授のグループを訪問して、多成分系,特に,粉体系における不可逆過程に関する研究連絡を行った。
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