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2007 年度 実績報告書

粘弾性を考慮した地震サイクルモデルによる南関東地域のプレート間巨大地震の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17540390
研究機関千葉大学

研究代表者

佐藤 利典  千葉大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70222015)

研究分担者 松浦 充宏  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00114645)
キーワード地球変動予測 / 地震 / モデル化 / 防災 / 海成段丘
研究概要

測量や段丘面高度のデータに粘弾性媒質を用いた定常的地殻変動も考慮した物理的に妥当な地震サイクルモデルを適用し、南関東地域で発生する元禄型地震の震源断層域の特定をめざして平成19年度は以下のことを行った。
房総半島南部で行った観測(課題番号16204038 代表 千葉大 伊藤谷生)の結果、房総半島南沖に小海山の沈みこみがあることが判明したので、これまで収集した震源分布や構造調査のデータと合わせて、より詳細なプレート境界面モデルを作成することを行った。これまでの8kmx8kmメッシュを精緻化し、4kmx4kmメッシュのモデルを房総半島南部に再構築した。この新しいプレート境界形状を用いて元禄地震のすべり分布を求めたところ、パターンはあまり変化しなかったが、すべり量が2mほど小さく求まった,これは、小海山のよってプレート境界のdipが大きくなったためと考えられる。
平成18年度までの研究で、房総半島での海成段丘データから元禄地震のすべり分布の推定がなされているが、地表変動の結果から、三浦半島付近が沈降してしまい、三浦半島でも元禄地震の段丘がみられるという事実を説明できなかった。宍倉(2003)の三浦半島、相模湾の段丘データによると、元禄地震時、相模湾側は大正型と同程度変動していると示されているので、相模湾側は大正型と同じすべり分布をしたと仮定して、元禄型のすべりを求めた。その結果、相模湾側も隆起域となり、よりデータを説明するモデルができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Seismic fault shpdistribution of the 1703 Genroku Earthquakefrom marine terrace data using an earthquake cyclemodel2008

    • 著者名/発表者名
      Toshinori Sato, Harutaka Higuchi, Noriko Tsumura, Tanio Ito, Chihiro Hashimoto, Mitsuhiro Matsu'ura
    • 学会等名
      The 3rdinternational Workshop on the Kanto Asperity Project
    • 発表場所
      Chiba,Japan
    • 年月日
      2008-02-16
  • [学会発表] Estimation of seismic faUlt ship distribution froom marine terrace data using an earthquake cycle model2007

    • 著者名/発表者名
      Toshinori Sato, Harutaka Higuchi, Noriko Tsumura, Tanio Ito, Chihiro Hashimoto, Mitsuhiro Matsu'ura
    • 学会等名
      IUGG2007
    • 発表場所
      Perugia,Italy
    • 年月日
      20070709-11
  • [学会発表] 地震サイクルモデルを用いた房総半島海成段丘面からの元禄関東地震震源の推定、その22007

    • 著者名/発表者名
      佐藤利典、樋口春隆、津村紀子、伊藤谷生, 橋本千尋、松浦充宏
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2007年大会
    • 発表場所
      千葉
    • 年月日
      2007-05-19
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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