研究課題
1999-2001年の冬季に、オホーツク海北海道沿岸の湧別沖海域で得られた超音波氷厚計とAcoustic Doppler Current Profilerのデータの解析結果の取りまとめをしてJournal of Geophysical Researchに投稿していた論文の改訂作業を行い、論文は最終的に9月に出版された(研究発表の項を参照)。また、2002-2003年の冬季にサハリン北部東岸沖海域で、2005-2006年の冬季にオホーツク海北海道沿岸の紋別沖海域で得られた同様のデータについても、その処理と解析を行った。観測による新たなデータの蓄積については、2006年10月から2007年3月の期間に、超音波氷厚計とAcoustic Doppler Current Profilerをオホーツク海北海道沿岸の紋別沖海域に設置し、良好なデータを取得することに成功した。この観測では、これまでの観測で使用していた浮き、ロープ、重りによって立ち上げる係留系ではなく、漁業活動によるダメージを受けにくい一体型の海底マウントを使用して、これまでよりも沖側の漁業活動がより盛んな地点(陸岸から約26km、これまでの観測では14km以内)に、これらの測器を設置した。このことにより、以前に取得されたデータでは不可能であった陸地の影響を受けていない人口衛星によるマイクロ波放射計(AMSR-E)のデータとの比較が、初めて可能となった。
すべて 2006
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Journal of Geophysical Research 111・C09018
ページ: doi:10.1029/2005JC003327