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2005 年度 実績報告書

後期中新世の旧世界における長鼻類の進化

研究課題

研究課題/領域番号 17540445
研究種目

基盤研究(C)

研究機関兵庫県立大学

研究代表者

三枝 春生  兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 助手 (70254456)

キーワード長鼻類 / ゾウ科 / 後期中新世 / 咬耗面 / 分類学 / 機能形態 / テトラロフォドン類 / ケニア:エチオピア:タイ
研究概要

本研究は次の四つの主要なターゲットから構成される。1)テトラロフォドン類の研究、2)頭以外の骨格の研究、3)原始的なゾウ科とStegodonの歯の比較形態、4)咬耗面から食性の推定。これらのうち、3)原始的なゾウ科とStegodonの歯の比較形態を行うために、これらの標本が収蔵されているケニア国立博物館(ナイロビ、ケニア)およびエチオピア国立博物館(アジスアベバ、エチオピア)において、原始的なゾウ科とStegodonの歯の標本の観察、計測、デジタルカメラによる写真撮影を行った。その結果、ケニア国立博物館所蔵の模式標本の復元に誤りが見出されるなど、東アフリカの原始的なゾウ科の分類に関してかなり根本的な見直しが必要であることがわかった。そのため、年度の後半のほとんどはこの見直しに費やし、その結果はエチオピア、ミドルアワッシュの後期中新世哺乳動物群のモノグラフ向けの原稿としてまとめた。このモノグラフは現在編集中である。
4)咬耗面から食性の推定に関しては、後期中新世アフリカのアナンカス類と初期ゾウ科の競合関係を咬耗面から推定、上記原稿中にまとめた。また、長鼻類を含めたテチテリア一般の咬耗面を知るために、日本漸新世束柱類の臼歯咬耗面を観察し、始新世初期の長鼻類それと束柱類のそれは良く類似していることを発見した。
1)テトラロフォドン類の研究に関しては、タイの後期中新世産全身骨格のクリーニングを進めると同時に、東ヨーロッパのテトラロフォドン類に関してブルガリアの研究者とデータの交換をしながら共同で研究を進めた。これに関しては現在投稿準備中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 日本産化石長鼻類の系統分類の現状と課題2005

    • 著者名/発表者名
      三枝 春生
    • 雑誌名

      化石研究会会誌 38・2

      ページ: 78-89

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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