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2006 年度 実績報告書

粉末X線回折と並列計算機による結晶構造解析法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17540449
研究機関北海道大学

研究代表者

三浦 裕行  北海道大学, 大学院理学研究院, 講師 (70157436)

キーワード粉末X線回折 / 結晶構造解析 / モンテカルロ法
研究概要

粉末X線回折データをもとにモンテカルロ法で結晶構造を解き、リートベルト解析に用いることの出来る構造モデルを作成することを目指して研究を進めた。本解析法では必要な回折データとしてd値と相対強度だけがあれば構造モデルの探査が可能であるため、論文に記載されているd値と相対強度の表やICDDカードに記載されているデータから構造探査が可能である。探査速度を向上させるため、構造中に重い原子が存在する場合の探査方法について検討した。その結果、軽い原子を無視して、重い原子だけを探査しても重い原子の位置を探査できることが明らかとなった。次に重い原子位置を固定して軽い原子を探査し、最後に見付かったすべての原子についてその近傍を探査することで正しい構造を見つけ出すことが可能である。この方法を用いることですべての原子を同時に探査する場合に比べて探査時間を大幅に短縮することが可能となった。各種論文中に報告されているX線回折強度を用いて解析を試みたところ6個の未知構造を解くことに成功した。現在、1件について論文を投稿中であり、他のものについては構造モデルをリートベルト法により精密化するように試料の入手、合成等について検討中である。ただし、鉛と酸素を含むような結晶の場合、鉛原子の位置は非常に精密に決めることが出来るが、次に酸素の位置を決めるときに、酸素からのX線の散乱の寄与が鉛に比べて遙かに少ないためX線のデータだけからは軽い原子の位置を決められない場合があった。この様な時にはエネルギー計算や配位多面体の情報などを用いる必要があり、次年度の課題である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Experimental data on Fe and Mg partitioning between coexisting spinel solid solution and sapphirine : an empirical geothermometer and its application.2006

    • 著者名/発表者名
      Das, K
    • 雑誌名

      Europian Journal of Mineralogy 18

      ページ: 49-56

  • [雑誌論文] Exsolution textures in orthopyroxene in aluminous granulites as indicaters of UHT metamorphism : new evidence from the Eastern Ghats belt, India.2006

    • 著者名/発表者名
      Bose, S.
    • 雑誌名

      Lithos 92

      ページ: 506-523

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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