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2007 年度 実績報告書

粉末X線回折と並列計算機による結晶構造解析法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17540449
研究機関北海道大学

研究代表者

三浦 裕行  北海道大学, 大学院・理学研究院, 講師 (70157436)

キーワード粉末X線回折 / 結晶構造解析 / モンテカルロ法
研究概要

粉末X線回折データをもとにモンテカルロ法で結晶構造を解くプログラムを開発することを目指して研究を進めた。探査速度を向上させるため、構造中に重い原子が存在する場合の探査方法について検討し、はじめに重い原子だけを探査し、次に軽い原子を探査し、最後に見付かったすべての原子位置を最適化することで正しい構造を見つけ出せることが明らかとなった。この方法を用いると全ての原子を同時に探査する場合に比べて探査時間を大幅に短縮することが可能である。ついでPCの並列化を行った。公開されている資源を用いわずかなソースプログラムの改良で対応可能であった。4台のPCを並列化したシステムを用い、独立な原子が10個、探査する原子座標パラメーターが24個の合成物質の結晶構造モデルを導くことに成功した。開発したシステムを用いて天然および合成試料の構造解析を試みた。粉末試料しか得られずこれまで構造が不明であった岡山県布賀産sibirskiteの結晶構造を解き、リートベルト法で精密化し、日本鉱物科学会年会で発表した。また合成Nesquehoniteの加熱分解時の中間相(3MgO・2CO_2)の構造モデル探査にも成功した。本解析法ではd値と相対強度だけから構造探査が可能であり、論文中の回折データやICDDカードのデータから結晶構造を導くことが可能である。その例として、論文中に粉末X線回折強度だけが報告されているJonnasonite(AuBi5S_4)の結晶構造モデルの探査にも成功し、本システムが有効であることが示された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 その他

すべて 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [学会発表] MgO・2MgCO_3の粉末X線構造解析2007

    • 著者名/発表者名
      渡部幸平、三浦裕行
    • 学会等名
      日本結晶学会年会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2007-12-02
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 粉末X線回折データによる結晶構造探査プログラム2007

    • 著者名/発表者名
      三浦裕行、竹内 傑
    • 学会等名
      日本結晶学会年会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2007-12-01
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 岡山県布賀産Sibirskiteの結晶構造2007

    • 著者名/発表者名
      三浦裕行、草地 功
    • 学会等名
      日本鉱物科学会年会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2007-09-23
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 粉末X線回折を用いた結晶構造解析におけるデータ前処理・指数付け2007

    • 著者名/発表者名
      竹内 傑、三浦裕行、瀬戸雄介、浜根大輔
    • 学会等名
      日本鉱物科学会年会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2007-09-23
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [備考]

    • URL

      http://homepage2.nifty.com/~hsc/

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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