• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

高温高圧下における二酸化チタンの超高温変成岩鉱物への固溶反応と地質温度計圧力計

研究課題

研究課題/領域番号 17540455
研究種目

基盤研究(C)

研究機関愛媛大学

研究代表者

川嵜 智佑  愛媛大学, 理学部, 教授 (50136363)

研究分担者 小山内 康人  九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (80183771)
キーワードTio_2固溶反応 / 石英地質温度計 / 超高温グラニュライト / Raoultの法則 / Henryの法則 / 微量元素分配 / 4配位元素と6配位元素の置換 / 2価イオンと4価イオンの置換
研究概要

高温高圧条件のもとで二酸化チタンのザクロ石と斜方輝石への固溶反応を15キロバールから25キロバールまでの圧力範囲で,1000℃から1300℃の温度範囲で調べた.使用した試料は東南極Napier岩体,Enderby Land, McIntyre島で採取された超高温グラニュライトである.このグラニュライトは基本的にザクロ石+斜方輝石+石英を主体として,少量の珪線石+フッ素金雲母+ルチルからなる.この岩石粉末に重量で約10%の二酸化チタンを加え,10キロバール1500℃の条件で1分間溶融させた後,急冷して得られたグラスを実験の出発物質とした.実験時間は106時間から404時間とした.今回の実験では,モリブデン箔で作成した内部容器に試料粉末を封入し,試料周りの酸素分圧を3×10^<-16>バールに固定した.外部容器の白金キャプセルの両端は溶接し水など揮発性成分の混入を防いだ.今回の予備実験により,以下の結果を得た.(1)ザクロ石中の二酸化チタンの量は温度や圧力の増加と共に増加する.(2)斜方輝石中への二酸化チタンの固溶量は温度増加と圧力減少に伴って増大する.(3)石英中の二酸化チタンの量は温度に依存し,圧力に依存しないことがSiO_2-TiO_22成分系で分かっていたが,今回のグラニュライトのシステムでも確認した.現在,ザクロ石と斜方輝石への二酸化チタンの固溶量に関した逆反応実験の準備を進めている.また,CaO-MgO-Al_2O_3-SiO_2-TiO_2系での単斜輝石への二酸化チタンの固溶反応実験の準備を進めている.石英へのTiO_2の固溶量については,-6342/T-1.125=lnTi(pfu)なる経験式を得た.この研究成果については,現在,論文執筆中である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Experimental constrains on the decompressional P-T paths of Rundvagshetta granulite, Lutzow-Holm Complex, east Antarctica2006

    • 著者名/発表者名
      T.Kawasaki, Y.Motoyoshi
    • 雑誌名

      In : Antarctica : Contributions to Global Earth Sciences. (Springer-Verlag)

      ページ: 23-36

  • [雑誌論文] The Higo metamorphic complex in Kyushu, Japan as the fragment of Permo-Triassic metamorphic complexes in East Asia2006

    • 著者名/発表者名
      Y.Osanai, M.Owada, A.Kamei 他5名
    • 雑誌名

      Gondwana Research 9

      ページ: 152-166

  • [図書] 岩石熱力学2006

    • 著者名/発表者名
      川嵜智佑
    • 総ページ数
      266
    • 出版者
      共立出版

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi