研究課題
◎アーク放電法による炭素クラスター合成過程の解明の為、レーザーミー散乱法による測定を試みている。これまでの受動的ミー散乱法で、水平方向の散乱光画像をビデオ録画することにより、微粒子密度の相対値と拡散速度が明らかになった。しかし、密度の絶対値と粒子サイズ分布が不明であった。能動的レーザーミー散乱測定法を用いると、散乱角分布と偏光特性より、サイズの空間分布を測定することができる。今回、光チョッパー法により散乱光を測定することができ、空間分布と時間変化を記録することができた。しかし、散乱特性が複雑であり、サイズの決定は、現在、作業中である。この実験の為、大型の円筒型反容器を作成し、光線用大型覗き窓を取付けた。しかし、発生するすすによる窓の汚れが有り、放電時間が10秒程度と限られている。オリフィスなどでの対応を検討している。◎アークプラズマの脇に8chの銅製微粒子コレクターを配置し、開口直径8mmの各コレクターに飛来する微粒子を集め、その性質を調べた。すると、アークプラズマ上方ですぐ、単層ナノチューブが合成されることが分かった。アークプラズマの端でガス温度が急激に1000℃以下に下がり、反応が終了することと対応する。また、ミー散乱データとも対応する。◎金属球表面に触媒を塗布し、熱CVD法にてナノチューブを合成する時の、空間分布を調べている。まだ、触媒の塗布条件で多層ナノチューブの成長が左右されている。よって、ガス流束と成長の関係は解明できていない。現在、実験方法を改善して試行中である。
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