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2007 年度 実績報告書

ビス(アミノ)オリゴスルファンと酸触媒を用いたアルケンのチイラン化反応

研究課題

研究課題/領域番号 17550030
研究機関埼玉大学

研究代表者

杉原 儀昭  埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (00272279)

研究分担者 中山 重蔵  埼玉大学, 副学長 (90092022)
キーワードチイラン / チイラン化 / 4,4'-ジチオジモルホリン / 4,4'-テトラチオジモルホリン / 1,1'-ジチオビス(1H-1,2,4-トリアゾール) / サッカリンジスルフィド / 1.2ベンゾジチオール-3-オン1-オキシド / 1.2-ベンゾジチオール-3-オン1.1-ジオキシド
研究概要

4,4'-ジチオジモルホリン/Brsnsted酸系によるアルケンのチイラン化反応:4,4'-ジチオジモルホリン1にCF_3CO_2Hを反応させると,1,4,4'-トリチオジモルホリン2,4.4,4'-テトラチオジモルホリン3の混合物が生成した.1よりも反応活性の高い3の反応では,2と3の混合物が得られた.以上のことから,1や3とBr¢nsted酸を用いたアルケンのチイラン化反応では,2や3由来の活性種が硫化試薬として働くことが示唆された.
N,N'-ジチオビスアゾールを用いたアルケンのチイラン化反応:2,2'-ビアダマンチリデンと1,1'P-ジチオビス(1H-1,2,4-トリアゾール)4の反応は活性化試薬を用いることなく進行し,対応するチイランを収率よく与えた.幾何異性の関係にあるアルケンの反応では立体特異的にチイラン化が進行することが分かった.
電子吸引性置換基がN原子上に結合したジアミノジスルファンとアルケンの反応:サッカリンに塩基を反応させた後,一塩化硫黄を反応させると新規な硫化試薬であるサッカリンジスルフィドが得られた.また,チオサッカリン5を用いた同様の反応では,2分子の6のS原子の間にS_2ユニットが架橋したテトラスルフィドと考えられる化合物が生成した.
新親なチイラン化試薬の開発:1,2-ベンゾジチオール-3-オン 1-オキシド7および1,1-ジオキシド8と2'-アダマンチリデン-9-ベンゾノルボルネニリデン9の反応を行うと,7を用いた場合にはpTsOH存在下で対応するチイランを収率よく与えた.一方,8を用いた場合には,8と9の混合物をシリカゲルに吸着させるだけで中程度の収率でチイランを生成した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] PhNCOとLewis酸を用いたチイランの環拡大反応2008

    • 著者名/発表者名
      奥田 晴紀
    • 学会等名
      日本化学会第88春季年会
    • 発表場所
      立教大学池袋キャンパス
    • 年月日
      2008-03-29
  • [学会発表] 2,2'-ジチオビス(IH-1,2,4-トリアゾール)を用いたアルケンの硫化反応2008

    • 著者名/発表者名
      恩田 馨
    • 学会等名
      日本化学会第88春季年会
    • 発表場所
      立教大学池袋キャンパス
    • 年月日
      2008-03-26
  • [学会発表] トリチルスルファニル基を持つ新規な硫化試薬の開発2008

    • 著者名/発表者名
      新井 雅俊
    • 学会等名
      日本化学会第88春季年会
    • 発表場所
      立教大学池袋キャンパス
    • 年月日
      2008-03-26
  • [学会発表] 4,4'-ジチオジモルホリンと酸無水物を用いたアルケンのチイラン化反応の開発2007

    • 著者名/発表者名
      杉原 儀昭
    • 学会等名
      第34回有機典型元素化学討論会
    • 発表場所
      大阪大学吹田キャンパス
    • 年月日
      2007-12-15

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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