研究概要 |
研究実施計画の通り、本年度の研究はA.光シンセサイザー制御対象であるスーパーコンティニウム(SC)光の発生調査(担当:曽根、今井、王)、B.そのSCスペクトル光の位相情報の調査(担当:曽根、今井、中村、王)、C.光シンセサイザーそのものの構築につながる光スペクトル制御システムの開発(担当:曽根、原田)の3つに大別して行った。 A.スーパーコンティニウム(SC)光の発生調査: 最近、テーパファイバーを重水中に設置することでファイバーの実効屈折率を変化させ、励起光入射波長付近において低分散でなおかつフラットな波長分散特性を有する分散制御ファイバーを使用したSC発生例について報告されている。我々もこの手法によるSC発生について数値解析により、位相情報も含め詳細に調査した。詳細は文献[2007年(平成19年)春季 第54回応用物理学関係連合講演会講演予稿集,p.1270.]参照。 また、北見工業大学でも光シンセサイザーを用いたスーパーコンティニウムスペクトル制御実験が実行可能なようにファイバー共振器型超短パルスレーザの自作を試みている。 B.SCスペクトル光の位相情報の調査およびC.光スペクトル制御システムの開発: SCスペクトル制御を効率よく行うためのSC発生システム側の最適条件(分散制御ファイバーによるスーパーコンティニウムパルスの位相の周波数依存性)について数値解析により調べた。詳細は文献[2006年電子情報通信学総合大会講演論文集,p.518.平成18年度電気・情報関係学会北海道支部連合大会講演予稿集,p.323.第42回応用物理学会北海道支部学術講演会,第3回日本光学会北海道支部講演予稿集,p.66.電子情報通信学会論文誌,J90-C, No.40,pp.392-393.Optical Review, Vol.14,No-2,pp.81-85.]参照。
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